妊活中の食べ物「海苔・卵・大豆を取り入れた食事のご提案」

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新宿加藤鍼灸院・整骨院グループブログ

2019.09.13

養生法など

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妊活中の食べ物「海苔・卵・大豆を取り入れた食事のご提案」

『新宿加藤鍼灸院・整骨院グループブログ』をご覧くださり、ありがとうございます。

先日のブログ記事『妊活中の意外な落とし穴!妊活中の運動と食事 』の中で、当院では「「サプリメントや身体によい食べ物などの情報は、あまり気にしすぎないでください」とお伝えしていることを書きました。それでも、何か食事面で改善をしたいということでしたら、「海苔」「」「大豆」の3つを意識して食べるのがおすすめです。それぞれ、おすすめする理由と食べ方などを解説します。

妊活中に食べたい!葉酸と亜鉛が豊富な「海苔」

胎児の発育に重要だと言われる「葉酸」。ビタミンB群の一種で、赤血球を作るために重要な役割を担っていることから「造血ビタミン」と呼ばれることもあり、貧血傾向にある方も積極的にとりたい栄養素の一つです。

その葉酸を多く含む食材として注目されているのが「海苔」。焼き海苔の場合、100gあたり1900μgの葉酸が含まれています。他にも、ビタミンAや亜鉛などのミネラルも豊富です。特に亜鉛は卵子や精子を作るのに必須のミネラルであり、身体の細胞にダメージを与える活性酸素を除去する酵素の構成成分でもあります。焼き海苔は全形サイズ1枚が3g程度ですから、海苔だけで大量の葉酸を摂取できるわけではありませんが、いつもの食事に焼き海苔1枚をプラスすれば、最低限の葉酸とミネラルはとれます。

焼き海苔の良さは、袋から出すだけで食べられ、いつもの食事にプラスしやすい点です。また味の濃い食品ではないので、飽きにくいのもおすすめする理由の一つ。

「妊娠を考えているなら、葉酸を一日400μg取らないといけない」といった情報もありますが、一日なら頑張れても、一週間、一カ月、一年と長期的に考えるといかがでしょうか。「しんどいな」と感じるなら、ストレスにつながっていまい逆に良くありません。

数字にとらわれすぎず、無理をせずに続けられる食事を考えていきましょう。

妊活中に食べたい!「卵」は一日3個ぐらいOK

完全栄養食と言われ、昔からよく食べられてきた「」は、良質なたんぱく質やビタミン、ミネラルなどがバランスよく含まれています。体内で作れない必須アミノ酸も摂取可能。

一方で、「卵はコレステロールが多いので、最大でも一日1個まで」という話を聞き、食べ過ぎは良くないのかなと思っている方もいらっしゃることでしょう。でも、この「コレステロール」こそが、妊活に必要なものなのです。

コレステロールは、細胞一つ一つを包む細胞膜や女性ホルモン、男性ホルモンの材料になります。つまり、妊活中の場合、コレステロールを控えすぎるのは良くありません。また、卵には、悪玉コレステロールを善玉コレステロールに変化させる「レシチン」と呼ばれる成分も含まれており、当院では「一日3個ぐらい食べても大丈夫」と患者様にはお伝えしています。

ちなみに、乾燥した卵黄を一日3個分日本人が摂取しても、約7割の人が血中コレステロール値の上昇は見られなかったという研究結果 も発表されています。

卵は好きな調理法で食べるのが一番ですが、できるだけ胃に負担をかけたくないなら、半熟で食べるのがおすすめです。お味噌汁に卵を割り入れて、蓋をして中火で3分、余熱で3分蒸らせば、落とし卵の味噌汁が完成します。これからの時期、お鍋の後の雑炊に卵を入れるのもいいですね。ご飯に残り物のカレー(レトルトでもOK)をかけて、卵を割り入れチーズをのせてオーブントースターで加熱すれば、簡単に半熟卵のカレードリアになります。手間をかけすぎず、いつものご飯に少しだけ工夫してみてはいかがでしょうか。

妊活中に食べたい!「大豆」はタンパク質とレシチンが豊富

タンパク質が豊富で、悪玉コレステロールを善玉に変化させるレシチンを含むのが「大豆」です。大豆の成分である「イソフラボン」は、卵胞ホルモンと呼ばれ妊娠に欠かせないエストロゲンに似た働きをします。

イソフラボンは摂取しすぎると、女性ホルモンを作らなくなると言う説もありますが、そこまで強い作用はないので、気にする必要はありません。その証拠に、大豆を積極的に食べていた江戸時代は、今よりも子だくさんでしたから。

大豆の食べ方として、おすすめなのは「納豆」です。発酵されていることで、身体に吸収されやすい形になっています。冷えを感じやすい方は、湯豆腐もいいすね。豆腐150gと水大さじ2を深めの耐熱容器に入れ、ラップをかけ、電子レンジで90秒(500W)加熱すれば出来上がり。薬味やタレを変えると、飽きずに食べられそうですね。

海苔」「」「大豆」が妊活におすすめといっても、これだけ食べていれば安心というわけではありません。普段の食事の中に、少しだけ意識して取り入れ、バランスよく食べることが大切です。ストレスを感じない程度に、考えてみてください。

妊活中の食事についても、分からないことがありましたら、診察のときなどに遠慮なくご相談ください。無理のない形を一緒に考えてまいりましょう。