アンチエイジング効果と老化について解説いたします

Anti aging & Immunity up

アンチエイジング・
免疫力アップ

鍼、整体、漢方を日常生活に取り入れ、
積極的にアンチエイジングや
免疫力アップに取り組むことで、
「QOL(Quality Of Life;生活の質)」を
高めることができます。

アンチエイジングとは?

よくあちこちで聞くことのある「老化」ですが、そもそも老化とは一体どういった状態を指すのでしょうか?

もし老化を一言で説明するとするなら、それは「加齢によって複数の問題が身体に起こること」でしょう。複数の問題が起こるということは、複数の原因があるということです。私たちはこうしたひとつひとつの問題と原因をよく理解する必要があります。

歳を重ねるにつれ、私たちの身体は筋肉が減少したり硬化したりすることで、関節の可動域に制限が出てきます。立ったまま靴下が履けなくなる、階段を上り下りする際に足が上がらない、重いものが持てなくなるといった症状も老化のひとつといえるでしょう。

ただ、減少するのは筋肉だけではありません。私たちの体内を循環している血液も減少してしまうのです。血液が減少すると、筋肉や臓器へ運ばれる栄養や免疫物質の循環も滞ります。こうした異変は体温の低下を呼び起こし、体温の低下は内臓機能の低下にもつながります。

この他にも日々の姿勢の悪さも老化の進行に影響を与えてしまいます。姿勢が悪いと身体の内部にある血管、神経、内蔵などを圧迫しその働きを阻害します。

こうした問題が同時多発的に発生していくのが「老化」なのです。

もちろん、現代の医学は老化に対して様々な研究・治療を行っています。具体的な治療は低下している機能を補うための物質の投与ですが、残念ながら根本的な解決は難しいのが現実です。

老化を止めることが人間の身体の構造上、難しい以上、老化を遅らせて上手に付き合っていくことが重要になります。そのために行うのが「アンチエイジング」です。

老化を遅らせるためのアンチエイジング

ここでご紹介する「アンチエイジング(Anti-Aging)」は、まさに前項で紹介した老化を遅らせるためのものです。日本語では「老化防止」、「抗老化」、「抗加齢」と呼ぶこともあります。

人間は老化から逃れることはできません。どんなに綺麗な方でも、どんなに鍛えてきた方でも必ず老化はやってくるのです。しかし、そうした老化を遅らせることができれば私たちはより豊かで健康的な時間を長く過ごすことができるのではないでしょうか?

外見の若さを保つことでのびのびと自信を持って過ごすことができたり、身体機能を良好に保つことでお出かけを楽しむことができます。きっとそれぞれで千差万別の素敵な人生がかなえられることと思います。

おさえておきたいアンチエイジングのポイント

アンチエイジングが重要視するのは、外見と身体機能の若さに加えて、気持ちの若さです。老化の進行が始まる20代~40代の頃から、自分が「若くいよう」と考えておくことも重要になってきます。

年齢がすでに40代を上回っている場合でも、「若くいよう」という気持ちがアンチエイジングを後押しします。目安としては10歳くらい若い気持ちを心がけることをおすすめします。「自分は歳だから」とネガティブになるようなことはできるだけ避けたほうが良いでしょう。

  • ポイントは筋肉の柔らかさ

    身体機能や姿勢(骨格)、皮膚などの外見の若さを保つには、やはり筋肉の柔らかさや力強さを若く保つ必要があります。

    筋肉を使わないままにすると、関節はやがて凝り固まり、昔はできていた動きができなくなってしまいます。日頃から運動する習慣をつけることが重要ですから、興味関心のある運動に新しくチャレンジしてみる、10代の頃にやっていた運動を久しぶりにやってみるといったことを無理のない範囲で試すようにしてください。

    その次におさえておきたいのが規則正しい生活習慣と正しい食養生になります。最近では「忙しい毎日だけれど、サプリメントで栄養はちゃんと摂れているから大丈夫」といった方が増えているように思います。しかし、これでは不十分です。

    たとえば美肌などに効果があるとされるリコピンを、トマトではなくサプリメントで補っているという方は多くいらっしゃいます。ただ、トマトにはリコピン以外にも多くの栄養が含まれており、その数は4000種類にもなるといわれています。サプリメントのみの摂取では特定の栄養素に一極集中になってしまうため、バランスのよいアンチエイジングには期待できないのです。

    ちなみにタバコには、ニコチン以外にも約4000種類もの発がん性物質が含まれるとされています。トマトもタバコも同じ植物なのですが、身体にもたらす影響は大違いです。

    食養生は体調にあわせて食事のとり方を調整するものですが、「身体を冷やす食事はとらずに、温かい食事だけをとる」といったことは意識する必要はありません。大切なのは、栄養素が偏らないようバランスよく食事をとることです。

    かつて「1日30品目の食材を食べましょう」と謳われた時代もありましたが、これも強く意識する必要はありません。バランスよく食べる必要があるだけで、必ずしも30品目食べることが正解ではないのです。

アンチエイジングには鍼、整体、漢方薬がおすすめです

外見の若さに欠かすことのできない皮膚や筋肉の若さを保つためには、鍼による治療がおすすめです。鍼によって身体を刺激することで皮膚や筋肉の血流改善が期待できます。血流がよくなると組織の再生機能の活性化も期待できます。また、加齢によって凝り固まってしまった筋肉を柔らかくさせ、のびのびとした動きも可能にしてくれます。

身体機能の改善には姿勢と内臓機能の改善が必要です。整体では姿勢を改善することが可能で、血管、神経、内蔵などを圧迫から解放することができます。圧迫されなくなれば内臓の負担が軽減し、そのはたらきも改善されます。また、姿勢が良くなると背筋が伸び、見た目も若々しく見えるようになるでしょう。

内蔵や脳の若さを保つためには、漢方薬が良いでしょう。当院の漢方薬は患者様それぞれに合った調合を行い、低下してしまった機能に本来の輝きを取り戻すために服用いただくものです。しかし、ただ漢方薬を飲むだけでは不十分です。前述させていただいた鍼や整体と同時に処方させていただくことで、漢方薬の作用をより効果的にする必要があります。このような組み合わせによって、効果的に「治す」「効く」治療こそが、当院院長が独自に確立した「加藤式治療」です。

「加藤式治療」によるアンチエイジングで、身体の若々しさや機能の向上を目指しましょう。老化は上手に付き合っていくことで、「QOL(Quality Of Life;生活の質)」を高めることができるのです。

「免疫力」とは?

免疫力とは、ウイルスや細菌、異物などから身体を守る力のことで、「粘膜免疫」と「全身免疫」という2段階の免疫機能が私たちの身体には備わっています。

「粘膜免疫」は、体内に異物が侵入しようとするのを防ぐ役割です。ウイルスや細菌などの侵入口である目や鼻、口、腸管などの粘膜面に粘膜免疫が存在します。

そして粘膜免疫を突破して体内に侵入した異物を排除するのが「全身免疫」です。リンパ節や脾臓、血液中などで働きます。全身免疫は、2つの仕組みからできていて、異物の侵入後すぐに働くのが「自然免疫」で、抗原ごとに抗体を作り対抗するのが「獲得免疫」です。発熱は獲得免疫の一つ。熱に弱いウイルスに対して、体温を上げることで攻撃しているのです。

免疫力が低下する原因

健康でいるためにも免疫力を高めておきたいところですが、知らず知らずのうちに低下してしまうのが免疫力です。免疫力について考える際は、「ホルモン」が一つポイントになります。ホルモンとは、身体の働きを調整する化学物質のことです。

ホルモン量、特に男性ホルモンや女性ホルモンの低下は免疫力を下げます。私たちの身体は、強いストレスを受けると、コルチゾールなどの副腎皮質ホルモン(ストレスホルモン)を作り、身を守ります。この副腎皮質ホルモンを製造するときに使われるのが、構造が似ている男性ホルモンや女性ホルモンなのです。本来であれば免疫力を保つために使いたかったホルモンが、こうしてストレスを解消されるために消費され、免疫力の低下につながります。

ここでいうストレスは精神的なものだけでなく、肉体的なストレス、気温や気圧の変化など環境的なストレスも当てはまります。例えば過剰な運動は、脳がストレスだと判断し、副腎皮質ホルモンを分泌させることが分かっています。

ホルモン量は加齢によっても減少します。また免疫細胞は、骨髄に存在する造血幹細胞が分化したり、腸でも生まれたりしますが、年齢とともに分化する力が低下し、正常な免疫細胞の数が減ってしまいます。加えて免疫細胞自体の機能も若いころよりも低下するため、年齢を重ねるにつれて免疫力が下がります。ちなみに免疫力の低下は20歳を超えると始まると言われています。

その他、睡眠不足や不規則な生活習慣、栄養の偏りなどがあると免疫力が低下すると言われています。

一般的に言われている免疫力を高める方法

免疫力を高める方法について、さまざまな研究結果が発表されています。即効性はありませんが、日常生活の中でちょっと心掛けておくといいでしょう。

① よく笑う
笑うことで、免疫のコントロール機能を担っている脳に興奮が伝わり、異物を退治してくれるナチュラルキラー(NK)細胞が活性化すると言われています。

② 身体を温める
東洋医学では冷えは万病のもとと考えます。体温が低いと免疫細胞の活動性が低下することが分かっています。毎日、湯船につかったり、湯たんぽを利用したり、日常生活の中で身体を冷やさないよう心掛けるといいでしょう。

③ 軽く汗をかく程度の運動
前述した通り過度な運動は免疫力を下げます。同様に運動不足も免疫力の低下をもたらします。免疫力を保つためには、軽く汗をかく程度の運動を心掛けましょう。

④ 規則正しい生活と栄養バランスの整った食事
不規則な生活は、自律神経を乱し、体内のホルモンの分泌を制御してしまいます。できるだけ規則正しい生活を送りたいですね。魚介類や野菜、果物、豆類、全粒穀物、オリーブとナッツ類などの推奨食品を積極的に摂取すると、癌などの病気になりにくいと言われています。喫煙や過度の飲酒も免疫力低下の原因になりますので避けましょう。

当グループで行っている免疫力アップのための治療法

新宿加藤鍼灸院・整骨院グループでは、免疫力を高めるために鍼治療と漢方薬の服薬をおすすめしています。

免疫細胞は、血液中に存在していますので、体温が低く血流が悪いと異物を見つけても、素早く攻撃できません。

そこでまずは筋肉のコリを鍼で解消し、血管や神経の圧迫を取り、全身の血流を回復させます。血流が回復すれば、血液中にある免疫細胞を身体の隅々まで行き渡らせることができるようになりますので、免疫力が高まります。血流が良くなれば、体温も上がりますが、同時に漢方薬を服薬することで、脳や内臓の機能を活発化させ、さらに体温を上げることができます。

免疫力が正常に保たれる体温は36.5度程度。体温を1度上げることができれば最大5倍程度まで免疫力がアップするというデータもあります。そして逆に1度下がると免疫力は3割低下すると言われています。それぐらい体温を上げることは重要なのです。

アジア人、なかでも日本人は骨格や体質的に低体温の方向へ行きがちです。全身の血流が悪く手足が冷えたり、下半身が冷えて、上半身がのぼせたりといった血液の偏重が見られます。口中の体温と脇の下の体温の差が1度以上ある人も少なくありません。だから意識して定期的にトリートメントすることが必要です。

また、漢方薬を服薬することで生殖器の血流が良くなり、女性ホルモンや男性ホルモンが十分に分泌できるようになります。鍼で血流が良くなっていると、全身にホルモンを巡らせることができるようになるメリットがあります。

身体が本来持っている能力を最大限に引き出すために、身体の外側からは鍼治療で、身体の内側からは漢方薬で、適切に身体を整えるとお考えください。

風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)などが流行したときに同じように感染対策を行っても、かかる人とかからない人がいるのも「免疫力」の違いも一因となっています。免疫力が高い人は、細菌やウイルスを撃退する力が強く、発症率が低くなると言われています。日々の暮らしの中で免疫力を低下させないよう意識しつつ、定期的に専門家の力も借りて身体のケアをしておくことをおすすめします。

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