メニエール病や花粉症をはじめとする症状の改善を目指します

Otorhinolaryngologic diseases

耳鼻咽喉科系疾患

メニエール病/めまい(良性回転性目眩症)/花粉症/
慢性副鼻腔炎(蓄膿症)/鼻茸/アレルギー性鼻炎

40年近い研究と臨床結果から
「耳鼻咽喉科系疾患」の治療にも取り組み、
結果を出し続けてきました。

耳の疾患

終わりの見えない投薬治療や対症療法に不安を感じたり、疲れを感じたりして、患者様が当院に相談にくることが多いのが耳の疾患です。

メニエール病や耳鳴り、難聴といった耳の病気は、耳だけに原因があるわけではなく、さまざまな要因が重なり合って起こります。

何か特別なことをしたわけではなくても、例えば同じ姿勢を長時間とり続けるだけで、筋肉はどんどん硬く、太くなります。骨と思ってしまうほどの硬さになり、2~5倍に膨張していることも少なくありません。筋肉が膨張して硬くなっているからといって、筋肉だけに症状が出るわけではないのがやっかいです。こうした筋肉の状態になると、筋肉の間を走っている神経や血管が締め付けられ、その神経に支配されている身体の機能が低下し、血流が悪くなります。神経や血管が圧迫されることで、神経が麻痺し、神経痛を伴いながら、脳や耳の鼓膜、耳、三半規管、蝸牛などの気管の機能低下を引き起こします。

耳の不調は精神を不安定にしてしまいがちです。精神的に不安定な状態になると、血管が収縮しはじめ、筋肉に血液が流れず、悪循環が生まれ、症状がどんどん悪化していきます。

当院では、鍼治療や漢方薬、整体などの東洋医学の知見に基づき、このような相互作用の連鎖を断ち切り、根本治療を目指すことで、多くの結果を出しています。漢方薬も厳選された生薬を使用しますので、副作用の心配もありません。

メニエール病・めまい(良性回転性目眩症)

メニエール病は、難聴、耳鳴り、耳が詰まる感じなどの聴覚症状を伴う回転性の目眩発作を繰り返す病気です。回転性のめまいというのは、「ぐるぐる回る」感じがするめまいのことですが、まれに「ふわふわ雲の上を歩いている」感じの浮動性のめまいが起こることもあります。症状が起こっている時間は、10分から数時間程度です。めまいは、何かがきっかけで起きるのではなく、突然症状が発症し、吐き気や嘔吐を伴うことも多いようです。

メニエール病は、内耳に存在している液体「内リンパ嚢」の量が過剰になることで起こると考えられています。袋のような構造の中に入っている内耳のリンパが増えて、水ぶくれしている状態です。この原因は、実は(首の)筋肉の緊張やコリ、ストレス、睡眠不足、疲労などがあると考えられています。

東洋医学の診察では、望診、聞診、問診、切診をもちいた「四診」と呼ばれる方法がとられます。患者さんの状態、日常生活のことなど、メニエール病とはあまり関係ないように思われることを伺うことや、関係のなさそうな箇所を確認する場合もあります。いずれも処方を決めるための手法ですので安心して受診してください。

耳鳴り

耳鳴りとは、実際に音が鳴っているわけではなく、耳の中で雑音や異音が鳴っているように感じることをいいます。例えば「ぐわんぐわん」「キーン」「ジー」「チー」といった音が聞こえます。両方の耳で感じることもあれば、片方の耳のみで感じることもあります。

ほとんどの耳鳴りは、首の筋肉の緊張(コリ)が原因です。まれに内耳障害以外で耳鳴りが起こる場合は、腫瘍(聴神経腫瘍)に注意する必要があります。耳鳴りは難聴と関連があり、耳鳴りとともに難聴が徐々に進行してくるようでしたら、聴神経腫瘍の可能性もあり、精密検査が必要です。ほかには、高血圧や糖尿病などの全身疾患により耳鳴りが起こることもあります。

耳鳴りは、長い間原因不明の病気とされ、これといった治療法もありませんでした。しかし、近年は研究が進み、新たな治療法が出てきています。

当院では独自の鍼治療において耳のトラブル、障害を治癒しています。

難聴

音が聞こえにくい状態を「難聴」といいます。そして難聴のうち、外耳から中耳に原因がある場合が「伝音難聴」、内耳、蝸牛神経、脳に原因がある場合が「感音難聴」です。この2つが合併した難聴を「混合性難聴」と呼んでいます。ほとんどの難聴も筋肉の緊張(コリ)が原因です。筋肉を柔らかくし、血行を良くするには東洋医学が適しています。

難聴は、突然聞こえにくくなることもあれば、徐々に聞こえなくなることもあります。いろいろなタイプがありますので、音が聞こえにくいと感じたら、ぜひ、当院にご相談ください。

中耳炎

7割の子どもがかかると言われるほど、よく知られているのが「中耳炎」です。実際には、大人でも発症することがあります。特に、細菌やウイルスによって鼓膜より内側にある中耳に炎症が起こっている状態「急性中耳炎」、中耳の炎症などにより3か月以上鼓膜に穿孔(せんこう)、つまり穴ができる状態を「慢性中耳炎」と呼びます。

中耳と鼻の奥はつながっているため、風邪を引いているときなどは、鼻から細菌やウイルスが中耳に移動して中耳炎を発症しやすくなります。急性中耳炎の初期症状は、激しい耳の痛みと発熱。大人の場合は、これらに加えて、中耳にたまった膿汁のために耳が詰まった感じや、難聴の自覚が出てきます。耳鳴りやふわふわする目眩を感じたら、中耳の炎症が内耳にも及んだ可能性があるので、より積極的な治療を早期に行うことが大切です。また耳だれは、急性中耳炎が重症化しているサインですので、炎症が進行して鼓膜炎や顔面神経麻痺などの合併症につなげないためにも早期の治療を行いましょう。

慢性中耳炎の主な症状は難聴で、炎症を繰り返すと進行します。また時間が経過するほど治療が難しくなるため、気になったときにすぐに相談することが大切です。

西洋医学では、抗生剤の内服により治療を行うケースが多く、抗生剤の内服だけでは改善しないときには鼓膜を切開して膿を出します。一方で中耳炎は繰り返すことも多く、抗生物質は耐性菌が増えるなどの問題も残されています。当院では患部の血流を改善することで免疫系や再生機能を活性化させ、症状の改善に導きます。中耳炎を繰り返して悩んでいる方は、一度ご相談ください。相談しながら根本治療を目指していきましょう。

鼻の疾患

鼻の疾患として身近なものに、鼻づまりや花粉症、アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)などがあります。どれも西洋医学では多くの人に効果があり即効性の高い根本治療がなく、毎年同じような時期に点眼薬や点鼻薬、内服薬などによる対症療法を行っている方がほとんどでしょう。

実は、鍼治療と漢方薬はこのような症状の治療を最も得意としています。鼻水が出るといった症状は、私たちの身体が持っている防衛機能のひとつで、ウイルスを免疫細胞が攻撃し排除しているために起こります。一方でこの防衛機能が過剰になってしまってしまうケースがあり、これが花粉症やアレルギー性鼻炎といった疾患です。

当院では、これらの症状の根本には筋肉のコリが影響していると考えています。コリがあると、血行が悪くなり、体温や血液の温度が低下。脳や内臓の機能に加えて、免疫機能にも影響が出てしまうのです。その結果、本来は異物ではないはずの花粉なども攻撃してしまうのではないかと考えます。

筋肉のコリの中でも特に頭部から肩にコリがあると、目や鼻、喉の症状が出やすくなると言われています。身体の深部にある筋肉のコリを解消するのには、鍼治療が最適です。加えて漢方薬も服薬することで、身体の内側からの体質改善を目指します。

花粉症

スギやヒノキなどの花粉の飛散によって、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目の充血、かゆみなどを引き起こす症状が花粉症です。花粉は症状を引き起こす外的要因ですが、根本原因ではありません。

症状は花粉の飛散時期に続くため、複数の植物に反応する人の場合、数ヶ月続くこともあります。また一度発症すると次シーズン以降も同じ症状が起こるケースがたいへん多いのが特徴です。

目、鼻、口だけにとどまらず、のどや気管の粘膜に付いた花粉がかゆみや咳をひき起こすケースもあります。また顔に付着し、顔のほてりやヒリヒリ感を引き起こすこともあり、倦怠感やイライラ、頭がボーっとするなど、生活に支障を来す症状を伴うケースも少なくありません。

人間の身体は、異物を認めると、それらから身体を守ろうとして抗体が鼻の粘膜に作られます。そして、再度異物(抗原)が体内に入ると、粘膜内の抗体と抗原抗体反応(アレルギー反応)を起こし、粘膜の細胞から放出されたヒスタミンなどの化学物質が粘膜を刺激して、くしゃみ・鼻水などの症状を引き起こすのです。

当院ではくしゃみ緩和のための点鼻薬の過剰摂取により薬が全く効かなくなったという状況での来院が非常に多く、鍼治療にて治癒へ導いてきました。近年、花粉の入った薬を服用する場合もありますが、花粉が問題なのではなく、身体の不調に原因があるのです。花粉の事前対策にも、鍼治療、漢方薬をぜひご利用ください。

慢性副鼻腔炎(蓄膿症)

副鼻腔炎は蓄膿症ともよばれます。副鼻腔の粘膜が細菌やウィルスに感染したり、ハウスダストや花粉症などのアレルギー、ストレスが原因で炎症を起こしたりして、膿、粘液が排出されず副鼻腔にたまるのが副鼻腔炎です。

発熱や頭痛、鼻づまり、鼻汁など、様々な症状が現れ、慢性になると鼻の症状や頭痛・頭重感などに加えて、意力散漫、記憶力減退といった症状が現れます。日常の生活に支障が出ることが多いのも特徴です。

顔面骨は鼻を取り囲むようにしていくつか骨の空洞があり、これを総称して副鼻腔と呼んでいます。副鼻腔はそれぞれ独立した部屋になっており、特に鼻腔との境界が非常に狭い穴でつながっているため、軽度の炎症でも穴がふさがってしまいます。副鼻腔の粘膜に炎症が起こると、そこで大量の粘液が作り出され、鼻へと溢れ出て黄色い鼻汁になります。

一般的には、抗生物質が投与されることとなりますが、過剰投与による胃のトラブルや、薬剤耐性(薬が効かない)が慢性副鼻腔炎の難治化につながることもあると言われています。

当院では鍼治療によって炎症を抑え、狭い穴に気を通す事や、状況によって漢方薬を処方して改善へと導きます。抗生物質などの西洋薬では効かない、手術をしたけれどまた同じような症状が発生するなど、どうしたらいいか分からないといった方は、ぜひ当院におまかせください。

鼻茸

鼻の中にポリープが生じる鼻茸(はなたけ)。鼻詰まりなどの症状を引き起こし、アレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎が原因となり起こることが多いです。鼻の通りが悪くなることから、匂いを感じにくくなります。また食べ物の味がわかりにくくなる方もいらっしゃいます。

鼻茸を小さくするためには、主にステロイド薬が用いられますが、薬のみで完治するのは稀です。完治を目指す場合は、手術により鼻茸を切除します。ただし、鼻茸は切除すれば治るケースもありますが、中には切除して治っても再発するケースも少なくありません。

当院では鍼治療により筋肉のコリを解消するとともに、個々の症状や体質に合わせて漢方薬を選び完治を目指します。

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎は、花粉やダニなどの原因物質が体内に入ることで鼻粘膜に生じるアレルギー疾患です。大きく二つに分けることができ、ハウスダストやダニ、動物の毛などが原因のものを「通年性アレルギー性鼻炎」、スギやヒノキといった花粉が原因のものを「季節性アレルギー性鼻炎」と呼びます。主な症状は、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりの3つ。命に関わるような病気ではありませんが、倦怠感などにもつながることが多く、日常生活に大きく影響します。

主な治療法としては、原因物質を特定し、その物質を避ける対策を行ったうえで、薬物療法や手術、免疫療法などが行われます。根本治療を希望する場合は、免疫療法を勧められますが、数年にわたる長期間の治療が必要で負担が大きいのが悩みどころです。

当院では、鼻の症状が出やすくなると言われる頭部から肩にかけての筋肉のコリを鍼治療により解消し、漢方薬で内側から体質改善を行うことでアレルギー性鼻炎の完治を目指しています。

効果が期待できる症例

耳の疾患
メニエール病、めまい(良性回転性目眩症)、耳鳴り、難聴、中耳炎など

鼻の疾患
花粉症、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)、鼻茸、アレルギー性鼻炎など

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