東京漢方堂薬局の漢方薬を妊娠中や子どもが飲んでもOKな理由

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新宿加藤鍼灸院・整骨院グループブログ

2019.10.04

漢方薬

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東京漢方堂薬局の漢方薬を妊娠中や子どもが飲んでもOKな理由

『新宿加藤鍼灸院・整骨院グループブログ』をご覧くださり、ありがとうございます。

10月に入り、日に日に秋らしくなってきました。中国のことわざに「一場秋雨一場涼」というのがあります。秋雨が1回降るごとに寒くなるという意味です。たしかに、こんなふうに感じることがありますね。

今の時期は、まだ昼間は暖かいですが、日が暮れると涼しさを感じます。一日の気温差が大きく、空気が乾燥しているのが特徴ですね。肌や髪の乾燥が気になり始める方も少なくないでしょう。そして、呼吸器系の症状が出やすいのも秋です。乾いた空気が身体に入り、水分を奪われ乾燥しやすくなる事で呼吸器系に負担をかけ、咳や痰(タン)などの不調を引き起こします。

東洋医学では、肌の乾燥も呼吸器系の症状も、根本は「肺」が受けている影響から出てきたものであると考えています。五行説でいう「肺」とは、臓器に加えて皮膚を主(つかさど)ります。こんな話をすると、納得いかないという表情を浮かべる方もいますが、乾布摩擦ならご存知の方も多いでしょう。肌を鍛えることで、肺の機能が強化され、免疫力のアップを期待するものですね。

東洋医学の考え方は、乾布摩擦のように生活の中に馴染んでいるものも少なくありません。今日は、そんな東洋医学と関係の深い「漢方薬」のお話です。

そもそも「漢方薬」とはどんなもの?

漢方薬とは、自然界にある植物などの「生薬(しょうやく)」を用いた薬です。

5~6世紀頃、古代中国で生まれた経験に基づいた医学が日本に伝えられました。そのときに、漢方薬も持ち込まれています。その後、鎖国の影響もあり、日本の気候や日本人の体質に合ったものに進化し、現代医療で用いられている漢方医学・漢方薬へと発展を遂げました。

漢方薬は、もともと経験に基づくものでしたが、近年は西洋医学の評価法により検証が行われ、有効性が証明されてきており、海外でも注目が集まっています。

漢方薬は、個人の体質や不調の状況に合わせて、複数の生薬を組み合わせて処方します。1剤に複数の成分が含まれていることから、身体的な症状だけでなく、心も含めて複数の症状の改善が期待できます。また即効性のあるものと、長く飲み続けることで効くものの両方があり、きめ細やかに、その人に合ったものを処方できるのも特徴です。

妊娠中や子どもでも漢方薬を飲めますか?

東京漢方堂薬局でお出ししている漢方薬は、妊活中、妊娠中、授乳中の女性はもちろんのこと、お子さまも安心してお飲みいただけます。

漢方薬のもとになる生薬は、植物の葉や花、つぼみ、茎、根などを加工したものです。生薬は自然界に存在するものなので、漢方薬には副作用はないと誤解される方もいますが、必ずしもそうとは言えません。

生薬は、上薬、中薬、下薬に分類でき、下薬は少量であれば薬として使用できるとされていますが、やや毒性があるものも含まれます。このため、下薬を含んだ漢方薬は、妊娠中、授乳中の女性、お子さんは避けた方が安心でしょう。

東京漢方堂薬局では、下薬は使用せず、上薬、中薬のみを厳選して使用しています。また日本人特有の体質に合わない生薬は扱っておりません。漢方薬の処方にあたり、ご不安等ありましたら、遠慮なくご相談ください。

日本人特有の体質とは?

漢方は前述したとおり「日本独自の医学」であり、日本人に合ったものです。日本人の体質には、大陸の多くの民族と比較して、下記のような特徴があります。

胃の粘膜が薄い

欧米人は15mm程度なのに対して、日本人は5mm程度です。

血液の成分が違う

1mlあたりの赤血球、白血球、血小板、リンパ球、サイトカインなどの免疫物質の成分の量が欧米人とくらべて30%程度少なく、そのため、癌になりやすいともいわれています。

造血臓器である骨の量が少ない・細い。身長が低く筋肉が少ない

赤血球、白血球、血小板を作っているのが造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)です。造血幹細胞は骨髄に存在していますが、日本人は骨が細いこともあり、造血幹細胞が少なく、血液成分が欧米人の7~8割程度しかありません。また、筋肉が少ないため、ひとつの動作でも筋肉を使うことが多く、こりやすいといわれています。

脳が繊細でよく脳を使う

よく脳を使うため、脳に血液が行き、臓器に血液が行きにくいといわれています。

低血圧・低体温

人間本来の体温は37℃といわれていますが、体温が低く、血圧が低く、免疫力が低いという指摘があります。

 

ハンガリーに留学した際、欧米からの留学生との体力の差が気になり、原因を調べたところ、こうした発見がありました。

以上のことから、東京漢方堂薬局では、基礎代謝が低い日本人の内臓に負担をかけるような生薬は使用せず、それらの機能を活性化して体温を上げるような処方を中心としています。

東京漢方堂薬局の漢方薬については、以下の記事でも解説しています。あわせてご覧ください。

▼東京漢方堂薬局の漢方薬は、市販品と何が違う?特徴、飲み方、保存法
https://shinjuku.shinkyu.clinic/blog/medicine/2740/

 

当薬局は通信販売も承っており、日本全国からのご相談にお答えできるよう努めております。的確な処方をするため、お客様の状態を丁寧にお聞きします。東京漢方堂薬局の漢方の自然な効き目と効果を実感していただけると幸いです。

漢方は身体の衰え、難病や遺伝病により主機能が働かなくなっても代替機能を維持ないし促進することによって体力や器官を復元することがあると考えております。不妊をはじめとする身体のお悩みをお持ちの方は、お気軽にご相談ください。