妊活だけじゃない!基礎体温は重要な健康維持の指標

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新宿加藤鍼灸院・整骨院グループブログ

2019.12.20

養生法など

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妊活だけじゃない!基礎体温は重要な健康維持の指標

『新宿加藤鍼灸院・整骨院グループブログ』をご覧くださり、ありがとうございます。

突然ですが、あなたは「基礎体温」を測っていますか?

女性の身体を知る上で基礎体温は重要だと知りつつも、朝の眠くて忙しい時間に毎日計測するのはちょっとハードルが高いもの。妊活中は測っていたけれど、普段はなかなか……という声もお聞きします。

基礎体温とは、命を維持するために必要なエネルギーを最小限しか使っていない状態、つまり寝ている間の体温のこと。だから活動を始める前に布団の中で測るのが一般的です。そして基礎体温を測る目的は、生理が正常にきているか確認するためと思われている方が多いですが、実は性別、年齢を問わず健康の指標となるのが基礎体温なのです。

基礎体温は36.5℃以上を目指そう

健康維持のために重要なのは、血液の温度。本当は手軽に直接血液の温度が測れるといいのですが、そういうわけにもいかないので基礎体温が一つの基準となります。脇の下で測った体温が36.5℃以上あれば、血液の温度は38℃前後になるとお考えください。ちなみに女性の基礎体温は、低温期が36.5℃以上、高温期は37℃前後あるのが理想です。

 

体内の酵素や免疫活性が最も効率的に働くのが38℃前後。つまり血液の温度を38℃前後に維持することが予防医学の観点から重要になります。

寝ている間の体温を36.5℃以上になるように体調を整え、体温を維持できれば、疲れにくく、たとえ疲れたとしても早い回復が見込めます。風邪をひきにくくなり、当然アンチエイジングの効果も期待できます。もちろん、不妊症の改善にもつながるでしょう。体内から沸きでるように熱が保たれる状態が理想です。

ポイントになるのは毛細血管

人間の身体には、動脈や静脈といった太い血管だけでなく多数の毛細血管が存在しています。

毛細血管は、全身の細胞が活動できるよう、身体の隅々まで必要な酸素や栄養素や免疫物質を運び、不要な二酸化炭素や老廃物を排出する役割を担っていますが、血流が悪くなると必要な血管ではなくなり、血管ではない普通の細胞に戻ります。そのように役割を果たせなくなった毛細血管は「ゴースト血管」と呼ばれます。ゴースト血管が増えると、血液が身体の隅々まで行き渡らなくなり、細胞がアポトーシスを起こし、さまざまな病を引き起こすきっかけになってしまいます。

ゴースト血管が増えると、体温が低下し、何回かにわたってブログでもご紹介した「冷え症」になってしまいます。冷え症対策として、身体の外側からカイロなどで温めるのは限界があり、根本的な解決を目指すなら血液の流れを良くすることが大事と説明しましたね。つまり、このゴースト血管を再生することが必要なのです。

(参考)▼東洋医学・漢方薬の専門家が考える「本当の冷え症対策とは」
https://shinjuku.shinkyu.clinic/blog/shinkyu/2815/

セルフチェックをしてみよう!

自分の身体は大丈夫かな……? と思ったらセルフチェックをしてみましょう。

理想は基礎体温を毎日測ることですが、それが難しいなら、首をゆっくりと回してみてください。子どもの頃と比べて、スムーズに回らないと感じたら、首が凝っている証拠です。

筋肉にコリがあるということは、血管が押しつぶされている状態ですから、血行不良の原因になります。つまり毛細血管が機能しなくなっている可能性が高いのです。

毛細血管がゴースト化すると、十分な血液が届かない身体の末端(指先や足先など)や内臓の冷えにつながります。そして不妊の原因にもなるでしょう。

毛細血管を再生するために自分で取り組めることは?

セルフチェックで首のコリを感じた方は、週に何回か仕事に持っていく水筒の中身をルイボスティーに変えてみてはいかがでしょうか。ルイボスティーには、毛細血管の再生を助けるTie2(タイツ―)を活性化させられる成分が含まれているといわれています。

ルイボスティーのほかには、シナモンも有効。シナモンパウダーを用意しておけば、シナモントーストやシナモンコーヒーなど、気付いたときに摂取できますね。ただし、取り過ぎには注意しましょう。

血行を改善するために、入浴も効果的です。できれば38.5℃~40℃を目安に15分ほどじっくり湯船にゆっくりつかって温まりましょう。

セルフケアに限界を感じたら、鍼をおすすめします。毛細血管をゴースト化させている筋肉のコリを鍼で解消すると、毛細血管に血が通うようになるでしょう。鍼治療とあわせて漢方薬の服用も効果的です。

寒くなると血流が悪くなるリスクが増すと言われています。気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。お話をお聞きして、あなたに合った治療を一緒に考えていければと思います。