漢方の歴史的背景について|新宿加藤鍼灸院・整骨院グループブログ

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2022.01.25

養生法など

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漢方の歴史的背景について

中国や韓国では西洋医学、伝統医学について医師、薬剤師は教育課程が別であり免許も別です。

一方、日本では医師免許、薬剤師免許は一本化されており医師免許を持っていれば西洋薬も漢方薬も販売、調剤できます。

これは一つの免許で総合的な医療に対応できる反面、漢方薬も含めた東洋医学の専門性を持つ医師の育成が難しいという課題でもあります。

しかし、近年は緩和ケアにも漢方が使われていたり、江戸時代には薬草、漢方を使って小石川療養所では病の人々を助けていた時期があります。

漢方は治療に対する人間のからだの反応を土台に体系化した医学といえます。

古代中国に発するこの経験医学が日本に導入されたのは5~6世紀頃となります。

日本の風土・気候や日本人の体質に合わせて独自の発展を遂げ、わが国の伝統医学となりました。

17世紀頃、特に大きく発展して体系化され現在へと継承されています。

漢方という名称の由来は、日本へ伝来した西洋医学である「蘭方」と区別する為につけられたものであり、「中医学」とも異なります。

まさに漢方は日本独自の医学なのです。

【漢方医と蘭方医】