アトピー性皮膚炎や肌トラブルからの体質改善のための「食養生」とは?|新宿加藤鍼灸院・整骨院グループブログ

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2020.07.03

養生法など

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アトピー性皮膚炎や肌トラブルからの体質改善のための「食養生」とは?

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梅雨から真夏にかけての気温や気圧、湿度の大きな変動は、私たちの身体へ負担をかけています。夏バテのような肉体的な疲労はもちろんのこと、汗による塩分の刺激でアトピー性皮膚炎が悪化したり、薄着になることで紫外線による肌トラブルや皮膚疾患が気になったりしがちなのもこの季節です。

そこで今回は、体質改善におすすめしたい「食養生」についてお話します。

夏バテの予防には、良質なタンパク質の摂取を!

毎日、元気で過ごすためには、栄養バランスのとれた食事が基本。とはいえ疲れがちなこの時期ですから、そんなこと言われても……というのも本音だと思います。

そんな方は「タンパク質」の摂取を意識してみることから始めるのがおすすめです。

炭水化物、タンパク質、脂質、ミネラル、ビタミンの5つは五大栄養素と呼ばれ、健康な身体をつくるのに欠かせません。この5つの中で現代の日本人が不足しがちなのがタンパク質なのです。

タンパク質は、筋肉や皮膚、髪、爪、内臓などを作る栄養素で、大きくわけて動物性のものと植物性のものがあります。日本ではタンパク質の摂取源として肉類をイメージする傾向にありますね。一方で、実は世界的には肉類は摂取を推奨しない食品となりつつあります。特に四本足の動物は良くないとされています。理由としては、肉類には飽和脂肪酸が多く含まれるため中性脂肪が多くなりやすいという点などが挙げられます。

飽和脂肪酸は肉のほかに乳製品に入っている脂です。主にエネルギー源として使われ、必要以上に摂取すると、余った飽和脂肪酸が中性脂肪になり血液中に増えてしまいます。その結果、善玉コレステロールが減少し、悪玉コレステロールが増加し、動脈硬化につながるのです。

こうした背景もあるので、夏バテの予防には油脂の少ないタンパク質を積極的に摂取するのがいいでしょう。具体的には、魚や大豆製品(豆腐や納豆など)がおすすめです。特に大豆は悪玉コレステロールを善玉コレステロールに変える抗酸化物質「レシチン」も含むので、意識して摂取したいところ。納豆や豆腐を冷蔵庫に常備しておき、疲れて料理を作る気力がないときは、納豆ご飯や冷ややっこなどにして食べるといいでしょう。卵かけご飯に、すりごまとオイスターソースをかけるのもおすすめです。

体質改善のために積極的に摂りたい「抗酸化物質」

私たちは呼吸をすることで空気中の酸素を取り入れ、食事で摂った栄養素を燃やすことでエネルギーを作り出しています。この過程でできてしまうのが「活性酸素」。活性酸素は、身体に侵入した細菌やウイルスの攻撃から私たちを守ってくれる存在である一方で、過剰に発生すると正常な細胞まで傷つけてしまいます。特に活性酸素は血液中に生じるため、血管がボロボロになってしまうことも……。

この活性酸素から身体を守るのがポリフェノール、ビタミンA、C、E、不飽和脂肪酸などの「抗酸化物質」です。人間の身体には、もともと抗酸化物質が存在しますが、20代をピークに抗酸化作用は低下することが分かっています。このため、普段の食事で抗酸化作用をもつ栄養素を摂取することが大切です。

日々の食事に取り入れたいのは、この季節に多く出回る夏野菜や香味野菜。特にトマト、紫蘇、ハーブ類にも抗酸化物質が多く含まれています。また青魚もおすすめです。魚は血管を保護し、悪玉コレステロールを取り去り、善玉コレステロールを増やして中性脂肪を減らす効果が期待できる「オメガ3脂肪酸」を多く含みますので、血管がしなやかになるでしょう。青魚は、DHAやEPAを摂取できるのもいいですね。特にサーモンは抗酸化作用の高いアスタキサンチンも含むので、薄くスライスした玉ねぎと一緒にマリネなどにして食べるのはいかがでしょうか。

油にも健康に良い油と悪い油があります。積極的に摂りたいのは、青魚の油や亜麻仁油、エゴマ油などオメガ3脂肪酸を豊富に含むものです。大豆油やコーン油などのオメガ6脂肪酸を多く含むものは適度に摂りたい油。オメガ3脂肪酸を含む油「1」に対して、オメガ6脂肪酸を含む油は「2」までに抑えるのが理想です。バランスに気を付けて摂取しましょう。
オリーブオイルに多く含まれるオレイン酸はオメガ9脂肪酸で酸化されにくく、善玉コレステロールを増やしてくれます。ただ、オレイン酸が50%以上となるオリーブだけではバランスはあまり良くないので、イワシのオリーブオイル漬が理想的です。

食事以外に抗酸化物質を摂取したいなら、漢方薬をご検討ください。漢方薬に用いられる生薬には抗酸化物質を多量に含んでいます。新宿加藤鍼灸院・整骨院グループの漢方薬専門薬局「東京漢方堂薬局」の漢方薬は、抗酸化物質などの有効成分が失われないように抽出し、揮発しないように液状のままパック詰めをしてお出ししており、自信をもっておすすめできます。

熱中症対策の水分補給は食事から

梅雨の晴れ間は非常に気温が高くなりやすく、身体が暑さに慣れていないために熱中症になりやすいため注意が必要です。

水やお茶、ジュースをがぶがぶ飲みたくなりますが、水分の摂りすぎは胃腸を弱め、食欲不振や夏バテの原因になることもあるので気を付けましょう。暑い日はスイカや果物などで水分と共にカリウムも補給できるといいですね。胃腸に負担をかけない食事を心がけ、冷たいものばかりではなく、温かいスープやお味噌汁を食事に添えましょう。鍋料理もおすすめです。今の時期ならトマト鍋はいかがでしょうか。

また、体調を整えるために微生物の助けを借りる事もよいでしょう。体質に合わせた腸内細菌のバランス改善のご相談も承ります。

食事の見直しは頑張りすぎず、自分にできることから始めてみましょう。

体調に異変を感じたら、お力になれることがあると思いますのでご相談ください。

▼東京漢方堂薬局「体質改善なら断然、漢方薬」
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