不妊・不育の治療で注目されている「加藤式治療」について

Blog

新宿加藤鍼灸院・整骨院グループブログ

2019.09.06

鍼治療

テーマ:

不妊・不育の治療で注目されている「加藤式治療」について

『新宿加藤鍼灸院・整骨院グループブログ』をご覧いただき、ありがとうございます。

9月に入り、少しずつ秋の気配を感じるようになりましたね。皆様、いかがお過ごしでしょうか。今回は、ご質問をいただくことの多い「加藤式治療」についてご説明します。

加藤式治療とは?

加藤式治療」とは、新宿加藤鍼灸院・整骨院の院長である加藤雅彦が長年の臨床経験をもとに確立した独自の理論による、鍼・漢方薬・整体を中心にした治療法です。

院長は、明治薬科大学在学中の約40年前から、東洋医学の研究に携わってきました。東洋医学の道を志すきっかけになったのは、新聞の夕刊に掲載されていた、世界医師会会長の「西洋医学には行き詰まりを感じる、東洋医学の考え方を取り入れる必要がある」という言葉です。

大学卒業後は、昼は漢方薬局に勤務し、夜は鍼灸、按摩(あんま)、マッサージ、指圧の勉強に明け暮れました。「患者さんの力になりたい!」「病を治したい!」という強い気持ちが原動力となり、勉強と研究に没頭する日々でした。

その後、柔道整復科でも学び、運動器疾患について理解を深める傍ら、解剖学的関連性についても探求。局所解剖学の知見を得ることができました。そして西洋医学の深い知見を得るためにハンガリーのペーチ大学医学部医学科へ留学しています。

院長の強みは、医療にかかわる分野を超えた幅広い東洋医学と西洋医学の知見と経験です。薬剤師、鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師の国家資格を持ち、整体、気功法などを習得したことが、「加藤式治療」が生まれるきっかけになっています。

そして幅広い知識を、臨床の場で役立てられるよう、さまざまな治療法の試行を長年にわたり重ねてきて、完成したのが「加藤式治療」なのです。鍼を使い、血行を妨げている硬く太くなった筋肉のコリをほぐし、漢方薬で脳や内臓の機能を高めていきます。鍼、漢方、整体の3つのアプローチを適切に組み合わせることで効果が出るのです。

「加藤式治療」は、身体の根本を治す治療法ですので、さまざまな不調に効果があります。その中で、特に院長が力を入れており、ライフワークになっているのが「不妊治療」です。副作用のない自然療法で早期妊娠を目指せるとあって、雑誌などでもご紹介いただいています。20~30代の方は平均3カ月。40代の方でも妊娠の成功に結び付いています。

加藤式鍼は、どういうもの?

次に「加藤式治療」における「鍼治療」についてご説明します。

不調の原因となっている患部や筋膜に鍼で刺激を与え、筋肉を弛緩させ血管を圧迫する原因を取り除くことで血行を促し、神経の軽い麻痺をとるとができます。それにより、病気の治癒や予防を行うのが鍼治療です。必要な場所にピンポイントで鍼を刺す事ができるか否かで、鍼治療の効果は大きく変わってきます。

当院の場合は、表面的なツボではなく、深い部分にある「見えない」「触れることのできない」患部にアプローチする方法を長年にわたり研究してきました。その結果、鍼の効果を最大限に活かすポイントを捉えることに成功しています。それによって指が届かない筋肉やそれに関連する部位までも活性化してきます。
加藤式治療の鍼の効果は、おおまかに以下のように説明できます。

【筋肉弛緩作用】(the effct of relax mauscle)
硬い筋肉を柔らかくし、神経の圧迫を取り、痛みやコリを取っていく方法です。

【血行促進作用】(effect of improve the circulation of the blood)
血管を圧迫している筋肉を弛緩させるのに伴って、毛細血管を増加させ、血液を隅々まで行き渡らせます。

【内臓賦活作用】(effect of activation organs)
内臓に働く自律神経などの神経を活性化し、内臓の働きをサポートします。

ちなみに、当院では、接触鍼、灸頭鍼を用いた治療は行っておりません。

接触鍼とは、大人にはほとんど効果はありませんが、小児鍼として使用されるものです。いわゆる「痛くない・ささない鍼」だとお考えください。

灸頭鍼は艾(もぐさ)に火をつけ、その輻射熱で温かく感じさせるもので、鍼は高さを揃えるための台として用いられます。このため、当院が考える鍼の用途、効果とは別ものであり、使用していません。

(参考)
▼鍼治療は痛い?痕が残る?期間は?鍼灸師が疑問にお答えします!
https://shinjuku.shinkyu.clinic/blog/shinkyu/2729/

加藤式治療で使う「漢方薬」は、どういうもの?

漢方とは漢の時代の方術のことです。漢の時代の術とは湯液、鍼、灸、導引・按蹻のことで、そのなかで湯液が現在、一般的に漢方薬と呼ばれるものになりました。日本では、漢方は決まった処方から選んで調剤しています。病院で処方されて、一般の調剤薬局で購入できる漢方薬も、ドラッグストアーなどで購入できる市販品と同じ大手メーカーのものを使用しているケースが多いです。

一方で、加藤式治療では、東洋医学と西洋医学を取り入れて、身体の病状に適合するように処方してお届けしています。また漢方薬は顆粒剤ではなく、液状の煎じ薬(せんじぐすり)の形でのご提供です。煎じ薬とすることで、薬効が最も多く残り身体に吸収されやすくなります。

(参考)
▼東京漢方堂薬局の漢方薬は、市販品と何が違う?特徴、飲み方、保存法
https://shinjuku.shinkyu.clinic/blog/medicine/2740/

加藤式の整体は、どういった治療をするの?

整体とは身体の不揃いを取るという意味ですが、正確には、主に骨格の歪みを取るものであるとお考えください。加藤式治療の場合、筋肉を緩めても骨がロックして戻らないときに、テクニックを使って戻します。

患者様の体質やご病気の有無によって、適切なアプローチや鍼、整体、漢方薬の組み合わせは変わってきます。お話を伺い、ご相談しながら、治療の計画について決めていきましょう。