当院の膝の痛みに対しての鍼治療(はりちりょう)は、根本から治すので効果が長期間続きます。

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新宿加藤鍼灸院・整骨院グループブログ

2025.07.05

鍼治療

テーマ:

膝の痛みと鍼治療

当院の膝の痛みに対しての鍼治療(はりちりょう)は、根本(筋肉、神経)から治すので効果が長期間続きます。

■ 膝の痛みの主な原因

膝の痛みにはいくつかの原因があります:

  • 変形性膝関節症(高齢者に多い、関節軟骨のすり減り)

  • 関節炎(リウマチ性など)

  • 靭帯や半月板の損傷

  • 腱の炎症(ジャンパー膝、ランナー膝など)

  • 筋肉のアンバランスや過度の使用による緊張


    大腿前面の筋肉(膝を伸ばす筋肉)

    1. 大腿四頭筋(だいたいしとうきん)

    • 構成:大腿直筋、外側広筋、内側広筋、中間広筋

    • 働き:膝を伸ばす。立ち上がり・階段昇降時に使う。

    • 関係:硬くなると膝蓋骨(膝のお皿)を引っ張り、膝前面の痛みの原因に。


    大腿後面の筋肉(膝を曲げる筋肉)

    2. ハムストリングス

    • 構成:大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋

    • 働き:膝を曲げる、股関節を伸ばす。

    • 関係:柔軟性が低いと膝裏や太もも裏に痛みが出る。また、骨盤を後傾させて姿勢にも悪影響。


    内ももの筋肉

    3. 内転筋群(ないてんきんぐん)

    • 構成:長内転筋、短内転筋、大内転筋など

    • 働き:太ももを内側に引き寄せる。

    • 関係:弱くなると膝が内側に崩れやすくなり、内側側副靱帯や内側半月板にストレス


    外ももの筋肉

    4. 腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)・大腿筋膜張筋

    • 働き:膝の外側を安定させる。

    • 関係:硬くなると**腸脛靭帯炎(ランナー膝)**など外側の痛みに。


    ふくらはぎの筋肉

    5. 腓腹筋(ひふくきん)、ヒラメ筋

    • 働き:足首を動かすが、腓腹筋は膝の曲げにも関与。

    • 関係:柔軟性が悪いと膝裏に張り・痛みが出ることがある。


    臀部・股関節周囲の筋肉

    6. 中臀筋、小臀筋、大臀筋

    • 働き:股関節の安定、骨盤の保持

    • 関係:これらが弱いと膝が内側に入りやすくなり、膝の捻じれや過剰な負担に。


    補足:膝痛と筋肉の関係のポイント

    • 筋肉が硬すぎる:可動域が狭くなり、関節に過剰な負担。

    • 筋肉が弱すぎる:膝関節を安定させられず、靱帯や軟骨にストレス。

    • 筋肉のバランスが悪い:姿勢や動作に偏りが出て、局所的に痛みが生じる。


      膝痛と関係する神経

    • 大腿神経(Femoral nerve)

      • 由来:腰神経叢(L2〜L4)

      • 膝における役割

        • 前面の感覚支配:大腿神経の皮枝(前皮神経枝)が膝の前面の皮膚感覚を支配。

        • 筋支配:大腿四頭筋を支配 → 膝を伸展する動作に関与。

        • 伏在神経(ふくざいしんけい)

          • 大腿神経の感覚枝。

          • 膝の内側から下腿内側の感覚を担当。


      坐骨神経(Sciatic nerve)

      • 由来:仙骨神経叢(L4〜S3)

      • 膝における分枝

        • 脛骨神経(けいこつしんけい)

          • ハムストリングスの一部を支配 → 膝を屈曲する。

          • **膝窩(しつか、膝の後ろ)**を通過し、感覚にも関与。

        • 総腓骨神経(そうひこつしんけい)

          • 膝の外側を通り、感覚枝である外側腓腹皮神経が膝の外側の皮膚感覚を支配。


      関節枝(Articular branches)

      いくつかの神経は、膝関節に関節枝を送っており、関節包や靭帯の感覚を伝えます。

      • 大腿神経

      • 坐骨神経の枝(脛骨神経・総腓骨神経)

      • 閉鎖神経(膝の内側に小さな関節枝を送る)


      ✅ まとめ:膝に関係する主な神経

      神経名 支配領域・機能
      大腿神経 膝前面の感覚、膝の伸展
      伏在神経 膝の内側と下腿内側の感覚
      坐骨神経 膝の屈曲(ハムストリング)、下腿への枝分かれ
      脛骨神経 膝窩周囲、足底筋や後脛骨筋などの運動
      総腓骨神経 膝の外側の感覚と足背の筋の運動
      閉鎖神経(小枝) 膝関節の内側の関節包の感覚

■ 鍼治療の効果が期待される理由

鍼(はり)は、体の特定のツボに細い針を刺すことで、自然治癒力を高めたり、痛みを和らげたりする伝統的な東洋医学の治療法です。現代医学の視点からも、いくつかのメカニズムが示唆されています:

  1. 痛みの緩和(鎮痛効果)

    鍼が神経を刺激することで、エンドルフィンなどの自然な鎮痛物質の分泌が促される。

  2. 血流の改善

    鍼によって局所の血行が促進され、炎症の軽減や回復の促進が期待される。

  3. 筋肉の緊張を緩める

    膝周辺の筋肉のこわばりやバランスの崩れを改善し、関節への負担を軽減。

  4. 自律神経の調整

    自律神経に作用して、慢性的な痛みやストレスの軽減にもつながる。

    体質改善や痛み、しびれ、コリ、だるいなどの不調は新宿加藤鍼灸院整骨院の鍼治療と漢方薬、整体、マッサージの総合自然療法をお任せください

膝痛の主な原因

1. 変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)

  • 特徴:加齢による関節のすり減り。歩き始めや階段の昇り降りで痛む。

  • 対象者:中高年、特に女性に多い。

2. 関節リウマチ

  • 特徴:自己免疫の異常で関節が炎症を起こす。朝のこわばりがある。

  • 対象者:若い女性にも見られる。

3. 半月板損傷/靭帯損傷

  • 特徴:スポーツ中のケガ、急な捻り動作などで痛む。

  • 対象者:アスリート、若年者。

4. ジャンパー膝/ランナー膝

  • 特徴:膝の下または外側が痛む。運動後に痛みが強くなる。

  • 対象者:運動習慣がある人。

5. 筋力低下・姿勢の悪さ

  • 特徴:大腿四頭筋(もも前の筋肉)やお尻の筋肉が弱いと膝に負担がかかる。

  • 対象者:運動不足の人。


✅ 膝痛の治し方・対処法

1. 安静・アイシング(急性の痛み)

  • 痛みが出た直後は安静にして、冷やします(1回15〜20分、1日数回)。

2. 温熱療法(慢性的な痛み)

  • 血流改善のために温める(ホットパック、入浴など)。

3. ストレッチと筋トレ

  • 大腿四頭筋、ハムストリングス、臀筋を中心に。

    • 例:レッグエクステンション、スクワット(軽負荷)

4. 体重管理

  • 体重が膝に与える負担は大きいため、減量が非常に効果的。

5. サポーターやインソールの活用

  • 日常生活の負担軽減に役立つ。

6. 整形外科での診察

  • レントゲンやMRIで原因を特定。

  • ヒアルロン酸注射、リハビリ、薬物療法など。


こんな場合は早めに病院へ

  • 膝が腫れて熱を持っている

  • 動かすと「引っかかり」や「ガクン」とした不安定感がある

  • 歩けないほどの痛み

  • 朝起きたときに関節がこわばる(→リウマチの疑い)


まとめ

原因 治し方
加齢・変形性関節症 筋トレ、体重管理、ヒアルロン酸注射
怪我(靭帯・半月板) 安静、アイシング、手術の可能性あり
筋力不足・姿勢の悪さ リハビリ、ストレッチ、正しい歩き方
炎症(リウマチなど) 専門医による薬物治療