アトピー性皮膚炎花粉症アレルギー性鼻炎を鍼で筋肉の緊張を取り炎症を抑え漢方薬で内蔵を強化し血行促進

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新宿加藤鍼灸院・整骨院グループブログ

2025.05.06

鍼治療

テーマ:

アトピー性皮膚炎、花粉症、アレルギー性鼻炎を鍼で筋肉の緊張を取り炎症を抑え、漢方薬で内蔵を強化と血行促進し体質改善をいたしましょう

 

「アトピー性皮膚炎」「花粉症」「アレルギー性鼻炎」はいずれもアレルギー疾患に分類される病気で、共通して免疫の過剰反応(IgE抗体)が関係しています。


1. アトピー性皮膚炎(Atopic Dermatitis)

  • 特徴:慢性的なかゆみを伴う湿疹。乾燥、赤み、掻き壊しなどが繰り返される。

  • 原因:皮膚のバリア機能の低下とアレルギー反応(ダニ、ハウスダスト、食物など)。

  • 悪化因子:汗、ストレス、乾燥、アレルゲンとの接触。


2. 花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)

  • 特徴:くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなど。特定の季節に悪化。

  • 原因:花粉(スギ、ヒノキ、イネ、ブタクサなど)に対するアレルギー反応。


3. アレルギー性鼻炎(通年性)

  • 特徴:花粉症と似た症状だが、季節に関係なく年中発症。

  • 原因:ハウスダスト、ダニ、カビ、ペットの毛など。


共通点と治療法

    共通点:IgE抗体を介したアレルギー反応/家族歴(遺伝的素因)/炎症の慢性化。

    治療法

    • 鍼で筋肉の緊張を取り炎症を抑え、漢方薬で内蔵を強化と血行促進し根本的体質改善を目指す。

    • 薬物療法:抗ヒスタミン薬、ステロイド、免疫抑制剤、モノクローナル抗体(デュピルマブなど)。

    • 生活習慣の見直し:アレルゲンの除去、保湿、ストレス管理。

    • 免疫療法(舌下免疫など):一部の花粉症・ダニアレルギーに有効。

       

      ✅ 治りにくい主な理由

      1. 免疫システムの誤作動(過敏反応)

      本来は無害なもの(花粉、ホコリ、食物、ダニなど)に対して、体の免疫システムが過剰に反応して炎症を起こします。これは「体質」とも言われ、遺伝的要因が大きく関わっています。

      2. アレルゲン(原因物質)を完全に避けられない

      たとえば花粉やハウスダストは、完全に排除することが難しく、日常的にさらされ続けることで症状が長引きやすくなります。

      3. 慢性炎症の悪循環

      一度炎症が起きると、それが皮膚や粘膜のバリア機能を壊し、さらに刺激やアレルゲンが入りやすくなります。この炎症の連鎖が慢性化を招きます。

      4. ストレスや生活習慣の影響

      睡眠不足、食生活の乱れ、ストレスなどが免疫バランスを崩し、症状を悪化させることがあります。

      5. 完治より「コントロール」が目標とされる

      これらの疾患は「体質による慢性疾患」とみなされ、完治(根治)よりも症状のコントロールが治療の目標とされることが多いため、長期間の対処が必要になります。


      補足:治療法の進歩もある

      近年は、以下のような治療の選択肢が広がっています:

      • 鍼と漢方薬で根本的体質改善(すべてのアレルギー症状)

      • デュピクセントなどの生物学的製剤(アトピーに)

      • 舌下免疫療法(花粉症やダニアレルギー)

      • 抗ヒスタミン薬、ステロイド、保湿療法などの組み合わせ

      • 腸内環境の改善(プレバイオティクスなど)


        ◆ 東洋医学の考え方と治療法

        東洋医学では、アレルギー疾患(アトピー性皮膚炎、花粉症、アレルギー性鼻炎など)は「体質の乱れ」や「気・血・水のバランスの崩れ」によって発症するとされます。根本治療を目指す場合、以下のような方法がとられます:

        1. 鍼治療(はり)

        • 自律神経の調整、免疫力の正常化、全身の筋肉の緊張を取り、炎症の抑制を目的に使用。

        • 経絡(けいらく)やツボを刺激することで、身体の「気の巡り」を良くし、内臓機能や免疫反応を調整。

        • アトピーや鼻炎の慢性症状に対して、継続的に行うことで改善が期待される。

        2. 漢方薬

        • 患者の「証」(体質や症状のパターン)に応じて処方される。

        • 血行促進し冷えを取り体温を上げ、筋肉が緊張しにくいからだに体質改善します

        • 代表的な処方には「十全大補湯」「小青竜湯」「柴胡加竜骨牡蛎湯」などがある。

        • 体質改善や免疫調整を通じて、アレルギーの根本的な体質改善を目指す。


        ◆ 西洋医学の立場と併用の考慮

        • 西洋医学では、アレルギー疾患は「免疫システムの過剰反応」として扱われ、抗ヒスタミン薬、ステロイド、免疫抑制剤などが使われます。


        ◆ 結論:鍼と漢方薬の体質改善が根本治療として有望

        「鍼と漢方薬による根本治療」は、東洋医学の長い歴史に基づいたアプローチであり、多くの患者が症状改善を実感している。

        西洋医学と東洋医学の違い

      • 1. アプローチの違い

        観点 西洋医学 東洋医学
        考え方 病気の原因を特定の臓器・細胞・病原体に求める 身体全体のバランス(気・血・水・陰陽・五行)を重視。筋肉の緊張を取る。
        治療法 手術・投薬で原因を除去・抑制 漢方薬・鍼灸・気功・生活改善などで体全体の調和を図る。炎症の根本を取る。
        診断方法 血液検査・画像診断(MRI、CTなど)による客観的データ重視 脈診、舌診、問診などの体表観察と症状の全体的な調和状態を診る
        治療の目的 病気や症状そのものを「治す」ことに注力 病気になりにくい体を作ること(未病治)やバランスの回復。根本的治療。

        2. 時間軸の違い

        • 西洋医学:主に「急性症状」や「緊急性のある病気」の治療に強い(例:外科手術、感染症、救急医療)。

        • 東洋医学:慢性的な症状・体質改善・予防医学に効果を発揮(例:肩こり、冷え性、不眠、便秘など)。


        3. 特徴・メリットとデメリット

          西洋医学 東洋医学
        メリット 即効性があり、診断・治療が科学的に裏付けられている 副作用が少なく、慢性病や体質改善に向いている。炎症の根本を取る
        デメリット 副作用が強い場合がある、全体のバランスが軽視されがち 科学的エビデンスが不足していることがある、効果に時間がかかる

        4. 併用について

        近年では、両方の長所を活かす「統合医療(Integrative Medicine)」が注目されており、がんや生活習慣病の治療などで、西洋医学+東洋医学を併用するケースも増えています。


        1. アプローチの違い

        観点 西洋医学 東洋医学
        考え方 病気の原因を特定の臓器・細胞・病原体に求める 身体全体のバランス(気・血・水・陰陽・五行)を重視
        治療法 手術・投薬で原因を除去・抑制 漢方薬・鍼灸・気功・生活改善などで体全体の調和を図る
        診断方法 血液検査・画像診断(MRI、CTなど)による客観的データ重視 脈診、舌診、問診などの体表観察と症状の全体的な調和状態を診る
        治療の目的 病気や症状そのものを「治す」ことに注力 病気になりにくい体を作ること(未病治)やバランスの回復

        2. 時間軸の違い

        • 西洋医学:主に「急性症状」や「緊急性のある病気」の治療に強い(例:外科手術、感染症、救急医療)。

        • 東洋医学:慢性的な症状・体質改善・予防医学に効果を発揮(例:不妊、肩こり、冷え性、不眠、便秘など)。


        3. 特徴・メリットとデメリット

          西洋医学 東洋医学
        メリット 即効性があり、診断・治療が科学的に裏付けられている 副作用が少なく、慢性病や体質改善に向いている。炎症の原因を取る
        デメリット 副作用が強い場合がある、全体のバランスが軽視されがち 科学的エビデンスが不足していることがある、効果に時間がかかる

        4. 併用について

        近年では、両方の長所を活かす「統合医療(Integrative Medicine)」が注目されており、がんや生活習慣病の治療などで、西洋医学+東洋医学を併用するケースも増えています。


        ✅ 総論:アレルギー性疾患に対する基本的な考え方の違い
        項目 西洋医学 東洋医学
        アレルギーの考え方 免疫系の異常による「過剰反応」 体内バランスの乱れ(筋肉の緊張・気虚・肺虚・湿熱など)
        治療目標 症状の抑制・免疫反応のコントロール 体質改善・根本的な体のバランス調整

        アトピー性皮膚炎

        観点 西洋医学 東洋医学
        原因の捉え方 皮膚のバリア機能低下+免疫異常(IgEなど) 筋肉の緊張をとる。皮膚は「肺」と関係。気血の不足や熱・湿の偏りが原因
        主な治療法 ステロイド外用薬、保湿剤、抗ヒスタミン薬、免疫抑制剤(タクロリムスなど) 漢方薬(例:十味敗毒湯、消風散)、鍼灸、食事・生活指導
        特徴 即効性あり。炎症を短期で抑える 体質改善が中心。時間はかかるが再発予防に強み

        花粉症

        観点 西洋医学 東洋医学
        原因の捉え方 スギ花粉などに対する免疫の過剰反応(IgE抗体) 筋肉の緊張を取る。肺・脾・腎の虚弱により外邪(風邪・寒邪)が侵入しやすい
        主な治療法 抗ヒスタミン薬、点鼻ステロイド、アレルゲン免疫療法 漢方薬(例:小青竜湯、辛夷清肺湯)、鍼灸、体質改善
        特徴 即効性があるが、薬をやめると再発しやすい 季節前からの予防や体質調整が効果的。眠くなりにくい漢方もあり

        アレルギー性鼻炎

        観点 西洋医学 東洋医学
        原因の捉え方 ダニ・ハウスダストなどへの免疫過剰反応 鼻は「肺」に属する。肺気虚・腎虚・脾虚による防衛力の低下が原因
        主な治療法 抗ヒスタミン薬、点鼻薬、減感作療法 漢方薬(例:葛根湯加川芎辛夷、麻黄附子細辛湯)、鍼灸
        特徴 効果が早いが、根本治療には至らないことが多い 長期的な改善を目指す。副作用が少ない。鼻詰まりに有効な漢方も多い

        補足:統合的なアプローチ

        • 西洋薬で急性期の症状を抑え、東洋医学で体質改善・再発予防を狙うことが効果的です