マホによる体の影響:目 疲れ・ドライアイ・視力低下 首・肩 コリ・ストレートネック 手・腕 腱鞘炎・

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新宿加藤鍼灸院・整骨院グループブログ

2025.08.13

鍼治療

テーマ:

スマホの悪影響を治しましょう

スマホ依存症(スマートフォン依存症)は、スマートフォンの過剰使用がやめられず、日常生活や健康に悪影響を及ぼす状態を指します。医学的には「行動依存」の一種とされ、正式には「インターネット依存症」「ゲーム依存症」などに分類されることもあります。


【主な症状】

  • スマホが手元にないと不安・イライラする(ノモフォビア)

  • 食事中・就寝前・入浴中など、常にスマホを手にしている

  • 長時間SNSや動画アプリを見続けてしまう

  • 睡眠不足・目の疲れ・肩こり・頭痛など身体的な影響

  • 仕事・学業・人間関係に支障が出る


【原因】

  • SNSやゲームの「報酬系」(いいね・達成感)が脳に快感を与える

  • 暇つぶしや孤独の埋め合わせ

  • 睡眠前のスマホ閲覧習慣(ブルーライトによる睡眠障害)

  • 通知機能による強制的な注意喚起(ドーパミン報酬)


【対策・治療法】

セルフコントロールの工夫

  • アプリの使用時間を制限(iPhoneのスクリーンタイムなど)

  • 通知をオフにする/モノクロ画面に設定

  • スマホを寝室に持ち込まない/専用ボックスに入れる

  • アナログな代替手段(紙の本、時計、音楽プレーヤーなど)

習慣の見直し

  • スマホ以外の趣味や運動を取り入れる

  • 朝・夜のルーティンをスマホ抜きで設計

  • 一日数時間「デジタルデトックス」の時間をつくる

心理的・医学的アプローチ

  • カウンセリングや認知行動療法(CBT)

  • 重症の場合は精神科・心療内科の受診も検討


【東洋医学・鍼灸的視点】

スマホ依存によって**目の疲れ(肝)・精神疲労(心)・自律神経の乱れ(肝・心・腎)**が生じると考えられます。

鍼灸治療の方向性:

  • 眼精疲労:晴明、太陽、攅竹(さんちく)などの目の周りのツボ

  • 精神安定:神門、内関、百会など

  • 自律神経調整:足三里、三陰交など

  • 漢方:抑肝散、加味逍遙散、甘麦大棗湯などが用いられることも


【まとめ】

スマホ依存症は現代社会において非常に一般的ですが、「習慣病」に近いため、意識と少しの行動の変化で改善が可能です。必要に応じて専門機関や東洋医学の力も借りながら、心身のバランスを取り戻すことが大切です。

スマートフォンの長時間使用は、身体にさまざまな悪影響を及ぼします。ここでは目・首・脳・精神・睡眠・自律神経など、具体的な影響を解説します。


【1. 目への影響】

▪️症状

  • 眼精疲労(目の痛み・かすみ・ドライアイ)

  • ピント調節障害(遠くが見えにくい)

  • ブルーライトによる網膜へのダメージ

▪️解説

スマホの画面は至近距離で凝視するため、目の筋肉(毛様体筋)を酷使しやすく、さらにブルーライトが睡眠ホルモン(メラトニン)の分泌を抑えることで睡眠の質の低下にもつながります。


【2. 首・肩・背中への影響】

▪️症状

  • スマホ首(ストレートネック)

  • 頸椎や肩のこり、痛み

  • 猫背や姿勢の悪化

▪️解説

下を向いた姿勢が続くことで、首には通常の4〜5倍(約20〜30kg)の負担がかかるといわれます。慢性化すると頸椎症や肩こり、頭痛の原因になります。


【3. 手・腕・指への影響】

▪️症状

  • 腱鞘炎(ドケルバン病)

  • スマホ肘(テニス肘のような状態)

  • 手のしびれやだるさ

▪️解説

長時間のフリック操作・片手持ち・親指酷使が手首・肘・指に負担をかけ、炎症や神経の圧迫につながります。


【4. 脳と精神への影響】

▪️症状

  • 集中力の低下

  • イライラ、不安、うつ状態

  • 記憶力・判断力の低下

▪️解説

スマホによる情報の過多やSNSの過剰接触は、脳を常に緊張・興奮状態にします。特に睡眠不足との相互作用で、脳疲労や前頭葉機能の低下が問題になります。


【5. 睡眠への影響】

▪️症状

  • 寝つきが悪い

  • 睡眠の質が悪化(熟睡できない)

  • 起床時のだるさ

▪️解説

寝る前のスマホ使用はブルーライトの影響でメラトニンの分泌が抑制され、体内時計が乱れやすくなります。また、SNSや動画視聴で交感神経が高ぶり、睡眠障害を起こしやすくなります。


【6. 自律神経の乱れ】

スマホの過剰使用により、**交感神経優位(常に緊張状態)**になります。これが原因で、

  • 頭痛・めまい

  • 胃腸不調

  • 動悸・息苦しさ

  • 慢性疲労

などの自律神経失調症のような症状が起こる場合もあります。


【東洋医学から見た影響】

  • 目 →「肝(かん)」の疲労

  • 精神・不安 →「心(しん)」の乱れ

  • 自律神経・ホルモン →「腎(じん)」と「肝」のバランス失調

→ 鍼灸では「百会」「内関」「足三里」「三陰交」などを使って全身の気血を整えることができます。


✅まとめ

部位 主な影響
疲れ・ドライアイ・視力低下
首・肩 コリ・ストレートネック
手・腕 腱鞘炎・しびれ
脳・精神 不安・集中力低下・うつ
睡眠 寝つきの悪化・浅い睡眠
自律神経 体の不調・倦怠感