鍼治療が効果がある疾患Q&A漢方薬のQ&A

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新宿加藤鍼灸院・整骨院グループブログ

2025.08.09

鍼治療

テーマ:

鍼治療と漢方薬のQ&A

鍼治療のQ&A

Q1. 鍼治療って痛くないの?

A1. ほとんど痛みはありません。(症状がある場合は多少の痛みを感じます)

使う鍼は非常に細く(髪の毛ほど)、注射針とは全く別物です。ツボに刺すときに「チクッ」としたり「ズーン」とした鈍い感覚(ひびき)を感じる人もいますが、これも効果の一部とされています。

マッサージや指圧でも症状によって痛いことがあるように、鍼も痛みを伴うことがあります。筋肉が硬くなっていれば筋膜の電位が逆転しているので、全く感じないことはありません。痛みがなくなれば全快の可能性があります。痛みがない治療は効果がない場合が多いです。


Q2. 鍼で感染したりしないの?

A2. 現代の鍼治療では、すべて使い捨て(ディスポーザブル)鍼を使用します。清潔な環境で施術されるため、感染のリスクは非常に低いです。

ただし、信頼できる国家資格者のいる鍼灸院を選ぶことが大切です。


Q3. 何回くらい通えば効果が出るの?

A3. 症状や体質によって異なりますが:

  • 急性症状(肩こり、腰痛、股関節痛、膝痛、50肩、頭痛、腱鞘炎、坐骨神経痛、インピンジメント症候群、捻挫など):1〜3回で改善することも。

  • 慢性症状(不妊症、アトピー、冷え症、皮膚病、うつ病、統合失調症など):週1〜2回を1〜3か月ほど継続するのが一般的です。

「不妊治療などの体質改善」目的であれば一か月で妊娠することもありますが中長期的な通院が推奨されます。


Q4. 副作用はある?

A4. 基本的には安全ですが、ごくまれに以下のような副反応が起こることがあります:

  • 軽い出血や内出血(青あざ)

  • 一時的なだるさや眠気(好転反応)

  • 低血圧気味の方は立ちくらみ

通常は一時的で心配ないですが、症状が強い場合は施術者に相談しましょう。


Q5. 鍼治療ってどんな病気に効果があるの?

A5. 以下のような多様な症状に効果があるとされています(WHOも一部を公式に認めています):

  • 整形外科系:肩こり、腰痛、膝痛、坐骨神経痛、五十肩、神経痛、ばね指,腱鞘炎、顔面神経麻痺、三叉神経痛、手根管症候群、頚腕症候群

  • スポーツ障害:野球肩、インピンジメント症候群、テニスエルボー、捻挫、挫傷、肩鍵盤痛、大胸筋痛、臀部痛、肉離れ、足関節痛
  • 自律神経系:不眠、過眠、頭痛、頭重感、めまい、ストレス、だるい、吐き気、めまい

  • 精神科系:神経症、鬱病、双極性障害、統合失調症、パニック障害
  • 婦人科系:、不妊治療、生理不順、更年期障害、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫、多嚢胞性卵巣症候群、チョコレート嚢胞、排卵障害、着床障害

  • 美容系:フェースラインのリフトアップ、ほうれい線、シミ、そばかす、小顔、顔の歪み
  • 皮膚疾患:アトピー、じんましん、乾癬、肌荒れ、シミ、帯状疱疹後神経痛

  • 小児科:夜泣き疳の虫、小児湿疹、小児喘息、視力回復
  • 消化器系:便秘、胃の不調、食欲不振、過敏性腸症候群、逆流性食道炎

  • 耳鼻科系:花粉症、アレルギー性鼻炎、蓄膿症、難聴、耳鳴り
  • 他に片頭痛、眼精疲労、顎関節症、高血圧、低血圧、徐脈、睡眠時無呼吸症候群など

Q6. 鍼とお灸はどう違うの?

A6.

  • :ツボに直接刺激を与える。即効性があり、深部にも作用する。

  • 灸(きゅう):よもぎ(艾)を使ってツボを温め、血流や免疫を高める。

→ 深部までの効果を求める鍼灸院では科学的根拠がない民間療法になったお灸は使用しません。


Q7. 鍼治療は保険が使える?

A7. 条件を満たせば、一部健康保険適用が可能です(医師の同意書が必要)。

対象となる疾患には:

  • 神経痛

  • 五十肩

  • 腰痛症

  • 頸腕症候群

  • リウマチ など

※自由診療(自費)での施術が一般的ですが、保険対応の院もあります。

Q8. 鍼の太さや深さはどれくらい?

A. 太さは0.12~0.2mm程度。深さは部位や体格によりますが、数ミリ~数センチ程度です。


Q9. 子どもや高齢者も受けられますか?

A. はい、安心して受けられます。刺さない「小児鍼」や、優しい刺激で対応する方法もあります。


まとめ

疑問 ポイント
痛い? ほとんど痛くない
効果は? 症状により1回〜数か月で実感
安全性は? 衛生管理がされていれば非常に安全
通院頻度は? 慢性症状なら週1回〜継続
保険は使える? 一部条件で可能(同意書が必要)

漢方薬のQ&A

Q1. 漢方薬と西洋薬はどう違うの?

A1.

漢方薬 西洋薬
体質全体・バランスを整える 症状をピンポイントで抑える
比較的ゆっくり作用 速効性があることが多い
複数の生薬の組み合わせ 単一の化学成分が中心
根本改善・予防に強い 即効性や急性症状に強い

※ 漢方は「症状」だけでなく「体質・原因」にアプローチします。


Q2. 飲んですぐ効くの?

A2.

急性症状に使う一部の漢方(例:葛根湯、五苓散など)は即効性がありますが、多くは体質改善を目的とするため、効果を実感するまでに数週間〜数か月かかることもあります。


Q3. 副作用はあるの?

A3.

基本的には副作用は少ないとされていますが、体質に合わないと次のような症状が出ることがあります:

  • 胃の不快感、下痢、便秘

  • 湿疹、かゆみ(アレルギー反応)

  • 肝機能の変化(まれ)

→ 漢方も薬なので、自己判断での長期服用は避けましょう。


Q4. 市販の漢方薬でも効果ある?

A4.

はい、**市販の漢方薬(ツムラ、クラシエ、コタローなど)**でも、正しく使えば効果はあります。ただし:

  • 自分の体質に合うかの判断が難しい

  • **証(しょう:体質・状態の判断)**を間違えると効かない

→ 漢方薬に精通している人は稀なので新宿加藤鍼灸院整骨院の薬剤師に相談するのがおすすめです。


Q5. 漢方薬はどのくらい続ければいいの?

A5.

  • 急性症状:数日〜1週間で変化を感じることも。

  • 慢性疾患・体質改善:最低1か月、目安は3か月〜半年

体質が変わってきたら、量を減らしたり休薬することもあります。


Q6. 飲むタイミングや飲み方に決まりはある?

A6.

基本的なルール:

  • **空腹時(食前または食間)**に服用が推奨される

  • 温かいお湯で服用するのが理想(体にやさしい)

ただし、胃が弱い人や症状によっては食後でもOK。


Q7. 漢方と西洋薬は一緒に飲んでも大丈夫?

A7.

基本的には併用可能なものが多いですが、一部の漢方薬は:

  • 西洋薬の作用を強めたり

  • 同じ成分が重複して副作用が出やすくなる

ことがあります。


Q8. どんな人に向いてるの?

A8.

  • 慢性的な不調がある人(冷え性、疲れやすい、肌荒れ など)

  • 薬に頼りすぎず自然な改善を望む人

  • 同じ症状を何度も繰り返す人

  • 複数の不調が絡んでいる人


まとめ:漢方薬の基本ポイント

項目 ポイント
効き目 緩やかで体質改善向き(即効性あるものも一部)
飲み方 空腹時に温かいお湯で
注意点 副作用もあるので体質に合った選び方が大切