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新宿加藤鍼灸院・整骨院グループブログ

2025.09.20

養生法など

テーマ:

妊活中の方に向けた子宮腺筋症のケア法

子宮腺筋症(しきゅうせんきんしょう)は、婦人科疾患の一つで、子宮内膜に似た組織(内膜腺や間質)が子宮の筋層内に入り込み、子宮が厚く硬くなる病気です。子宮内膜症の仲間ですが、内膜症が「子宮の外」に内膜組織ができるのに対し、腺筋症は「子宮の中(筋層内)」に発生するのが特徴です。


主な症状

  • 過多月経(出血量が多くなる)

  • 月経困難症(強い生理痛)

  • 不正出血

  • 不妊の原因になることがある

  • 子宮の腫大(子宮が大きく硬くなる)


発症しやすい年代

  • 30〜40代に多く、特に出産歴のある女性に比較的よく見られます。


診断方法

  • 経膣超音波検査:子宮筋層の肥厚、不均一なエコー像

  • MRI:筋層内に内膜組織があるかをより詳しく評価できる

  • 内診:子宮が全体的に腫れて硬く感じられる


治療法

症状や妊娠の希望によって選択されます。

  1. 薬物療法

    • 鎮痛薬(NSAIDs)

    • ホルモン療法

      • ピル(低用量エストロゲン・プロゲスチン)

      • 黄体ホルモン製剤

      • 子宮内黄体ホルモン放出システム(ミレーナ®)

      • GnRHアゴニスト/アンタゴニスト

  2. 手術療法

    • 子宮腺筋症核出術(筋層内の腺筋症部分を取り除く:難易度高)

    • 子宮全摘出術(妊娠を希望しない場合の根治療法)


妊娠との関係

  • 子宮の収縮や血流障害により不妊の原因になることがある

  • 妊娠した場合でも流産や早産のリスクが少し高いとされる

    妊活中の方に向けた子宮腺筋症のケア法

    子宮腺筋症と妊娠の関係

    • 子宮の筋層が厚く硬くなることで、子宮内の血流や着床環境が乱れることがあります。

    • 強い生理痛や過多月経だけでなく、不妊や流産リスクにつながることもあります。

    • ただし、腺筋症があっても妊娠・出産できる方は多いので、適切なケアと治療を組み合わせることが大切です。


    西洋医学的なケア

    1. 薬による症状コントロール

      • 妊娠を希望する場合はホルモン治療を継続することが難しいこともありますが、状況により

        • 鎮痛薬で痛みを軽くする

        • 排卵誘発や体外受精のサポート治療を検討する

      • 妊娠を急がない場合は、ミレーナ®やホルモン療法で病状を落ち着かせてから妊活を再開するケースもあります。

    2. 手術療法

      • 子宮を残す「腺筋症部分切除術」が行われることもありますが、再発の可能性もあるため主治医と慎重に検討します。


    東洋医学的・自然なケア

    1. 鍼灸治療

      • 骨盤内の血流を改善して、子宮内膜の着床環境を整えるサポートになります。

      • 生理痛やストレス緩和にも有効。

    2. 漢方薬

      • 「瘀血(血のめぐりの滞り)」を改善する処方(桂枝茯苓丸など)や、冷え・ホルモンバランスに合わせた処方が使われます。

    3. 生活習慣の工夫

      • 体を冷やさない(特に腰・お腹・足先)

      • 睡眠をしっかりとり、ストレスをためすぎない

      • 鉄分を意識して摂取(過多月経で鉄不足になりやすい)

      • 抗炎症作用のある食品(青魚、緑黄色野菜、ターメリックなど)を取り入れる


    妊活中の心構え

    • 腺筋症があっても、自然妊娠できる方も多数います。

    • 治療の選択肢は「すぐ妊娠を望むか/少し病状を落ち着かせてから妊活するか」で変わります。

    • 「医療+体質改善」を並行して進めることが、妊娠率を高める近道です。

      子宮腺筋症×妊活中の具体的セルフケア実践表

      • 起床後の深呼吸・軽いストレッチ

        → 骨盤まわりの血流を促す

      • 漢方薬をお湯で薄めて1杯

        → 胃腸を温めて代謝アップ

      • 朝食

        • 温かいスープや味噌汁を取り入れる

        • 鉄分(小松菜・納豆・卵黄など)を意識


      日中

      • 在宅・仕事中の工夫

        • 1時間に一度は立ち上がり、腰回し・軽いスクワット

        • お腹・腰を冷やさない(腹巻・ひざ掛け)

      • 昼食

        • 白米よりも雑穀ごはん

        • 青魚や豆類でたんぱく質+抗炎症食材を取り入れる

      • 休憩時

        • お腹を手であたためながら腹式呼吸

        • 甘い飲料やスイーツをとりすぎない(血糖変動がホルモンバランスを乱しやすい)


      夕方〜夜

      • 帰宅後

        • 軽めの運動(ヨガ・ウォーキング)で骨盤内の血流改善

      • 夕食

        • 温かい鍋物・蒸し料理がおすすめ

        • ターメリックやショウガを料理に活用

      • お風呂

        • シャワーだけでなく湯船につかる(38〜40℃で10〜15分)

        • 下腹部の血流を促す


      就寝前

      • リラックスタイム

        • スマホは寝る1時間前まで

        • ハーブティー(カモミール・ルイボスなど)で自律神経を整える

      • 就寝

        • 23時前後までに布団に入るのが理想(ホルモン分泌が整いやすい)

          ✅ 週に取り入れたい習慣

          • 漢方薬と鍼灸やよもぎ蒸しなどで骨盤の血流を整える

          • 鉄不足を防ぐため、週2〜3回は赤身肉やレバー・魚を摂る

          • 日記に「体調・生理の状態・ストレス度」を記録して、変化を把握する

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