妊活や妊娠をお考えの方は鎮痛薬の服用しないお体つくりを
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新宿加藤鍼灸院・整骨院グループブログ
2025.07.29
鍼治療
テーマ:
妊活や妊娠をお考えの方は鎮痛薬の服用しないお体づくりを
鎮痛薬の服用と妊娠には注意が必要です。薬の種類や妊娠の時期(初期・中期・後期)によって、胎児や妊婦への影響が大きく異なります。
妊活や妊娠をお考えの方は鎮痛薬の服用しないお体づくりを新宿加藤鍼灸院整骨院にご相談ください。
筋肉の緊張からの痛みやしびれを治療してから妊娠に臨むことが大切です。流産経験者は特に気を付ける必要があります。
妊娠中の鎮痛薬の服用:概要
薬の種類 | 妊娠中の使用 | 主なリスクや注意点 |
---|---|---|
アセトアミノフェン(例:カロナール、バッファリンプレミアムの成分) | 比較的安全(必要最小限) | 最も推奨される鎮痛薬。高用量や長期使用は避ける。 |
NSAIDs(イブプロフェン、ロキソプロフェン、バッファリンAなど) | 基本的に避ける | 特に妊娠後期に胎児の心血管系(動脈管閉鎖)などに悪影響。 |
アスピリン(バッファリンAの主成分) | 避ける(※一部例外あり) | 出血傾向や胎児発育障害のリスク。医師が特別に処方するケースを除いて使用不可。 |
オピオイド系(トラマドール、モルヒネなど) | 原則避ける | 依存・呼吸抑制などの胎児リスク。出産時の新生児禁断症状も。 |
漢方薬(例:芍薬甘草湯) | 成分による | 甘草などホルモン様作用のあるものは注意が必要。医師判断で使用。 |
妊娠時期別:注意ポイント
● 妊娠初期(~12週)
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胎児の器官形成期
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どんな薬も慎重に。奇形リスクの可能性があるため、自己判断の服用は避ける。
● 妊娠中期(13〜27週)
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比較的安定期だが、NSAIDsの長期使用は避ける
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鎮痛薬は必要最小限、医師に相談してから服用する。
● 妊娠後期(28週以降)
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NSAIDsは禁忌(胎児の動脈管閉鎖、羊水減少、分娩遅延などのリスク)
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安全とされるアセトアミノフェンでも、医師の判断のもとで使用。
妊活中・妊娠の可能性がある場合
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排卵日付近や妊娠が疑われる場合も、NSAIDsの使用は控えた方が無難
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妊活中の頭痛・生理痛などには、アセトアミノフェンが第一選択
✅ まとめ:妊娠と鎮痛薬
状況 | 推奨薬 | 使用上の注意 |
---|---|---|
妊娠中・妊娠希望 | アセトアミノフェン | 医師の指示に従い、最低限の量・期間で使用 |
NSAIDs(イブ、ロキソニン、バッファリンAなど) | 原則避ける | 特に妊娠後期は絶対避ける |
オピオイド・漢方薬 | 専門医の判断が必要 | 市販薬での自己判断は避ける |
主な鎮痛薬と副作用一覧
① 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
炎症や発熱、痛みを抑える効果がある。市販薬にも多く含まれます。
● イブプロフェン(例:イブA、ノーシン)
● ロキソプロフェン(例:ロキソニン)
● ジクロフェナク(例:ボルタレン)
● バッファリン
※バッファリンには数種類あり、「バッファリンA」はアスピリン(アセチルサリチル酸)が主成分。「バッファリンプレミアム」にはアセトアミノフェンとイブプロフェンの両方が含まれています。
主な副作用:
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胃腸障害(胃痛、胃もたれ、胃潰瘍、吐き気)
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特に空腹時服用や長期使用でリスク増。
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腎機能障害(特に高齢者、脱水、心疾患患者)
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心血管リスクの増加(心筋梗塞や脳梗塞のリスク)
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アレルギー反応(発疹、喘息悪化など)
② アセトアミノフェン系(例:カロナール、バッファリンプレミアムの成分)
主な副作用:
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肝機能障害(高用量、アルコール常用者でリスク増)
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過敏症反応(まれに皮疹、発熱など)
胃には比較的優しく、小児・妊婦にも使われることが多い。
③ オピオイド系鎮痛薬(例:トラムセット、モルヒネ)
主な副作用:
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強い便秘(非常に頻度高い)
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眠気、ふらつき、吐き気
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呼吸抑制(過量で危険)
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依存・耐性のリスク
④ 漢方系(例:芍薬甘草湯など)
主な副作用:
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偽アルドステロン症(甘草の副作用)
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むくみ、高血圧、低カリウム血症
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アレルギー症状
副作用を防ぐためのポイント
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食後に服用する(特にNSAIDs)
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長期使用や自己判断での併用を避ける
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胃腸や腎臓が弱い人、高齢者は特に医師に相談
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アルコールとの併用は避ける(アセトアミノフェン系で肝障害リスク)