【クーラー病 vs 自律神経失調症 vs 更年期障害の比較】冷え症コリ痛みしびれ

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新宿加藤鍼灸院・整骨院グループブログ

2025.06.30

鍼治療

テーマ:

【クーラー病 vs 自律神経失調症 vs 更年期障害の比較】

✅【クーラー病の主な症状】

冷房によって自律神経が乱れたり、血行が悪くなることが原因で、以下のような症状が現れます:

  • 頭痛

  • めまい耳鳴り
  • 肩こり・首こり・腰痛

  • のぼせ
  • 倦怠感(だるさ)

  • 手足の冷え

  • 下痢や便秘

  • 不眠

  • むくみ

  • 月経不順(女性の場合)不妊


【原因】

  1. 急激な温度変化:室内外の温度差が大きいことで、自律神経に負担がかかります。

  2. 冷風の直接被ばく:エアコンの風が直接身体に当たることで、筋肉や神経が冷えます。

  3. 運動不足や冷たい飲食物の摂取:代謝が低下し、体温調節がうまくいかなくなります。


【予防・対策法】

  1. 設定温度を高めに(26〜28℃)

  2. 冷風を体に直接当てない(風向きを上や壁側に)

  3. 羽織ものやひざ掛けで体を守る

  4. 温かい飲み物をとる(冷たい飲み物を控える)

  5. 適度な運動・ストレッチ

  6. 半身浴や足湯で体を温める

  7. 鍼灸や漢方の利用も有効(自律神経や冷えにアプローチ)


【こんなときは受診を】

  • 強い頭痛や吐き気、頻繁な下痢などが続く

  • 自律神経失調症や更年期症状と見分けがつかない場合

  • 慢性的な冷え・不眠などがあるとき

自律神経失調症・更年期障害・クーラー病の症状はよく似ており、見分けがつきにくいことが多いです

症状に見分けがつきにくい時や治りにくいときは新宿加藤鍼灸院整骨院にお気軽にご相談ください。


【クーラー病 vs 自律神経失調症 vs 更年期障害の比較】

症状 / 疾患名 クーラー病 自律神経失調症 更年期障害
発症時期 夏季限定(冷房使用時) 季節を問わず 主に40〜60代(特に閉経前後)
主な原因 冷え、温度差、自律神経の乱れ ストレス、生活習慣の乱れ、性格傾向 女性ホルモン(エストロゲン)の急減
主な症状 冷え、肩こり、だるさ、頭痛、下痢 めまい、不眠、動悸、疲労感、過敏症状 のぼせ、発汗、イライラ、不眠、動悸など
時間帯・環境による変化 冷房のある環境で悪化 ストレスや気温差、疲れで悪化 月経異常と連動/季節の変わり目で悪化
性別・年齢層 男女問わず(冷えに弱い人に多い) 男女問わず、幅広い年齢層 女性(40~60代)が中心
対処法 体を温める、冷房調節、生活改善 ストレスケア、リズムある生活、治療薬 ホルモン補充療法、漢方、鍼灸など

【見分けのポイント】

  • 症状の出るタイミング:「冷房を使った後に悪化する」→クーラー病の可能性

  • 年齢・性別・月経歴:「40代後半女性で月経不順がある」→更年期症状の可能性

  • **季節や環境関係なく出る」「気圧やストレスで変動する」→自律神経失調症の可能性


【対処の優先順位】

  1. 生活習慣を整える(規則正しい睡眠・食事)

  2. 冷え対策を徹底する

  3. 心身のストレスケア(軽い運動・瞑想など)

  4. 症状が長引く・つらいときは医療機関へ(鍼治療や漢方薬)

 

慢性的な冷え・不眠がある場合、単なる「クーラー病」ではなく、自律神経失調症・更年期障害・甲状腺機能の低下・冷え性体質など、他の慢性疾患の可能性も視野に入れる必要があります。


【慢性的な冷え・不眠の原因として考えられるもの】

分類 具体的な原因例 特徴的な症状
✅ 自律神経の乱れ ストレス、生活リズムの乱れ 手足の冷え、めまい、動悸、寝つけない
✅ 更年期障害(女性) エストロゲン低下 のぼせ、発汗、不眠、イライラ、月経不順
✅ 甲状腺機能低下症 橋本病など(ホルモン不足) 強い冷え、便秘、浮腫、うつ気分
✅ 貧血(特に鉄欠乏性) 栄養不足、生理過多など 疲れやすい、動悸、冷え、眠りが浅い
✅ 体質的な冷え・瘀血 漢方的体質や冷え性体質 手足の末端冷え、肩こり、生理痛など
✅ うつ・不安障害など 心理的要因 入眠困難、早朝覚醒、集中力低下

【検査で確認したいこと】

  1. 血液検査

    • 貧血(ヘモグロビン、フェリチン)

    • 甲状腺ホルモン(TSH, FT3, FT4)

    • 女性ホルモン(エストロゲン、FSH:特に更年期世代)

  2. 自律神経機能検査(心拍変動など)

  3. 睡眠の質(睡眠ポリグラフ検査など)


【セルフケア・東洋医学的対策】

冷えに対する対策

  • 腹巻き・足湯・カイロなどで下半身を温める

  • 白湯や温かい飲み物を習慣にする

  • 鍼灸:特に三陰交・足三里・関元などを温めるのが効果的

  • 漢方:冷え+不眠なら「加味逍遥散」「当帰芍薬散」「桂枝茯苓丸」など体質により選択

不眠に対する対策

  • 就寝前のスマホやカフェインを控える

  • 深呼吸・軽いストレッチ・足湯などで副交感神経を優位に

  • 鍼灸:百会・神門・失眠などのツボを刺激

  • 漢方:「抑肝散」「酸棗仁湯」など体質・原因別に処方