新宿加藤鍼灸院整骨院の鍼治療で顎関節の痛みや可動域、顔の歪みを改善致しましょう

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新宿加藤鍼灸院・整骨院グループブログ

2025.06.23

鍼治療

テーマ:

顎関節症の原因、治療法、顎関節によい食べ物

顎関節症(がくかんせつしょう)は、顎(あご)の関節や周囲の筋肉に起こる異常や障害を指す病気です。


■ 主な症状

  • 口を開けると顎が痛む

  • 口を開けにくい/大きく開かない

  • 口を開けるとカクン、ガクッという音がする(クリック音)

  • 顎の疲労感やこわばり

  • 顎や顔の痛み(片側だけのことが多い)

  • 頭痛や肩こり、耳の違和感(耳閉感や耳鳴り)


■ 原因

顎関節症の原因は1つではなく、いくつかの要因が複合して発症することが多いです。

主な要因:

  • 食いしばり・歯ぎしり(就寝中も含む)

  • ストレス(筋肉の緊張や歯ぎしりを悪化)

  • 悪い噛み合わせ

  • 頬杖やうつぶせ寝などの習慣

  • 顎を酷使する習慣(硬いものをよく噛む、長時間しゃべる)

  • 外傷(顎をぶつけたなど)


■ 治療法

顎関節症は多くの場合保存療法(手術なし)で改善します。

一般的な治療:

  • 生活習慣の改善(食いしばりの意識、頬杖をやめる等)

  • マウスピース(スプリント療法)

  • 理学療法(温熱、マッサージ、ストレッチ)

  • 薬物療法(鎮痛剤、筋弛緩薬)

  • 鍼灸治療(筋肉の緊張をやわらげる)

  • ストレスマネジメント(心理的要因への対応)

    新宿加藤鍼灸院整骨院の鍼治療で顎関節の痛みや可動域、顔の歪みを改善致しましょう


■ 鍼灸治療との関係

鍼灸は以下のような面で顎関節症に効果があるとされています:

  • 咀嚼筋(側頭筋、咬筋など)の緊張緩和

  • 顎周囲の血流改善

  • ストレス緩和による歯ぎしり・食いしばりの抑制

  • 自律神経のバランス調整


■ 鍼灸でよく使うツボ

  • 下関(げかん):顎関節のすぐ前にあるツボ

  • 頬車(きょうしゃ):下あごの角の辺り

  • 合谷(ごうこく):手のツボ、全身のバランスを整える

  • 太陽(たいよう):こめかみのあたり

 

✅ 鍼灸治療の施術例(顎関節症)

■ 施術の目的:

  • 顎関節や周囲筋(咬筋、側頭筋、内側翼突筋など)の緊張緩和

  • 顎関節の可動域の回復

  • 自律神経の調整(ストレス緩和)


■ 使用する代表的なツボと部位

ツボ名 部位 効果
下関(げかん) 頬骨の下、耳の前 顎関節の痛みや音の緩和
頬車(きょうしゃ) 下あごの角の少し前 咬筋の緊張緩和
太陽(たいよう) こめかみ 側頭筋の緊張・頭痛
合谷(ごうこく) 手の甲(親指と人差し指の間) 顎の痛み・全身調整
内関(ないかん) 手首内側 自律神経の安定、ストレス軽減

■ 施術の流れ(目安:30〜40分)

  1. 問診と動作チェック

     口の開き方や痛みの部位を確認。

  2. 顔・顎周囲の局所治療

     → 咬筋・側頭筋・下関などに刺鍼(浅めの刺鍼で安全に)

     → 場合により温灸や電気鍼を併用

  3. 全身調整のツボへの施術

     → 合谷、内関、足三里などを使って、全身の気血の流れと自律神経を整える

  4. 終了後の確認

     → 口の開閉のしやすさや痛みの変化を確認


✅ セルフケア方法(自宅でできるケア)

1. ホットパックや蒸しタオルで温める

  • 咬筋やこめかみ(側頭筋)を温めることで筋肉の緊張を緩和。

  • 朝・夜に1日2回、5~10分を目安に。


2. 軽い顎のストレッチ

以下を痛みのない範囲でゆっくり行います:

▶ 開口ストレッチ

  • 舌を上あごに軽く当てながら、ゆっくりと口を開ける

    (無理に大きく開けずに、可動域を広げる意識)

▶ 横方向のストレッチ

  • 指で顎を軽く押しながら、左右にゆっくりスライドさせる


3. 咬筋マッサージ

  • 両手の指で頬の中央(咬筋)をやさしく円を描くようにほぐす

  • 1日2〜3分、無理のない範囲で


4. 歯ぎしり・食いしばり対策

  • 日中は「歯と歯を離す」意識を持つ(上下の歯が接触している時間を減らす)

  • 就寝時に歯ぎしりがある人は歯科でマウスピースを作成してもらうのも有効


5. 姿勢改善・ストレッチ

  • 猫背や首肩のこりがあると、顎関節にも悪影響

    → 首・肩・肩甲骨まわりのストレッチを習慣にする

     

     

    ✅ 顎関節に良い食べ物【3つの視点から】


    ① ◆ 顎への負担が少ない「柔らかい食べ物」

    痛みや開口障害があるときは、やわらかく調理したものがおすすめです。

    ▷ 具体例:

    • おかゆ・雑炊・うどん

    • 茶碗蒸し・温泉卵

    • スープ類(ポタージュ、みそ汁)

    • 煮魚・煮込み料理(柔らかい肉)

    • 豆腐、納豆

    • アボカド、バナナ、蒸し野菜(にんじん・かぼちゃなど)


    ② ◆ 顎関節・筋肉・軟骨をサポートする栄養素

    ◎ コラーゲン(関節や軟骨の材料)

    • 鶏の手羽・豚足・フカヒレ・ゼラチン入り食品

    ◎ ビタミンC(コラーゲンの生成に必要)

    • ブロッコリー、ピーマン、柑橘類、イチゴ

    ◎ ビタミンB群(神経と筋肉の修復)

    • B1:豚肉、玄米、にんにく

    • B2:レバー、卵、納豆

    • B6:鮭、鶏むね肉、バナナ

    ◎ マグネシウム(筋肉の緊張緩和)

    • アーモンド、海藻、豆類、玄米

    ◎ オメガ3脂肪酸(炎症を抑える)

    • 青魚(サバ、イワシ、サンマ)

    • えごま油・亜麻仁油


    ③ ◆ 噛みごたえがありすぎて避けたい食べ物(※痛みがある時期)

    • 硬い肉(焼肉・干し肉など)

    • フランスパン、せんべい

    • ナッツ類

    • スルメや硬いお菓子

    • キャラメルなど粘着性のあるもの


    症状に応じて食べ方を工夫

    • 「柔らかく、小さく切る」ことで咀嚼負担を減らす

    • 噛まずに飲み込むのではなく、片側ばかり使わず左右バランスよく噛む

    • 痛みが落ち着いてきたら、少しずつ噛む力を戻すリハビリ的な食事も大切です