腰椎椎間板ヘルニア 脊柱管狭窄症 梨状筋症候群(お尻の筋肉が神経を圧迫)

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新宿加藤鍼灸院・整骨院グループブログ

2025.07.31

鍼治療

テーマ:

坐骨神経痛の鍼治療

坐骨神経痛の原因

坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)の原因は、主に坐骨神経が緊張して太く硬くなった筋肉の圧迫・刺激されることによって起こります。坐骨神経は人体の中で最も太く長い神経で、腰からお尻、太もも、ふくらはぎ、足先まで走っています。この神経が何らかの原因で障害されると、痛みやしびれが起こります。

新宿加藤鍼灸院整骨院は太く硬くなった筋肉を柔らかく細くすることによって坐骨神経の圧迫要因を取り除き速やかに坐骨神経痛を緩解いたします。

鍼は筋肉の弛緩作用があり、坐骨神経痛やしびれを根本から治療する最も有効な治療法です。


主な原因

1. 椎間板ヘルニア

  • 椎間板が飛び出して神経を圧迫。

  • 20~40代に多い。

2. 脊柱管狭窄症

  • 加齢などにより神経の通り道(脊柱管)が狭くなり、神経を圧迫。

  • 50代以上に多い。

3. 梨状筋症候群

  • お尻の筋肉(梨状筋)が硬くなり、その下を通る坐骨神経を圧迫。

  • 長時間の座位や運動が原因になることも。

4. すべり症/分離症

  • 背骨がずれて神経を圧迫。

  • 加齢、スポーツなどが関係。

5. 筋肉の緊張や姿勢の悪化

  • デスクワーク、運転、脚を組むクセなどにより、慢性的な筋緊張が起きて坐骨神経を刺激。

6. 外傷

  • 転倒や事故による神経損傷や骨折など。

7. 腫瘍や感染症

  • ごく稀に、腫瘍(がん)や脊椎の感染などが原因になることもあります。


関連する症状

  • お尻から足にかけての痛みやしびれ

  • 足の力が入りにくい、動かしにくい

  • 座っていると痛む

  • 歩くと楽になる or 逆に悪化する(原因により異なる)


    鍼治療の目的と作用機序

    ✔ 主な目的:

    • 痛みの軽減

    • 筋緊張の緩和

    • 血流改善

    • 神経の興奮を鎮める

    ✔ 鍼の作用機序(主な仮説):

    • 内因性オピオイド(自然な鎮痛物質)の分泌促進

    • 交感神経の調整による血流改善

    • 筋膜リリースによる筋緊張の緩和

    • トリガーポイント刺激による反射的な鎮痛効果


    鍼治療のポイント(実際の施術)

    よく使われる経穴(ツボ)例:

    • 委中(いちゅう):膝の裏

    • 環跳(かんちょう):お尻の外側

    • 承扶(しょうふ):太ももの裏側

    • 殷門(いんもん)陽陵泉(ようりょうせん) など

     施術頻度・期間:

    • 初期は週1~2回、効果が出てきたら間隔を空ける

    • 通常4〜10回程度の治療で効果を実感するケースが多い


    鍼治療の効果とエビデンス

     効果が期待されること:

    • 痛みの軽減

    • 動作の改善(立ち上がり、歩行)

    • 睡眠の質の向上

    • 薬の量を減らせる可能性

    エビデンス(研究例):

    • 一部の臨床研究やメタアナリシスで、鍼治療が坐骨神経痛の痛み緩和に有効であるという結果が報告されています。

    • ただし、西洋医学的な標準治療と比べて「補完的な位置づけ」として使われることが多いです。


    痛みやしびれ、コリ、だるいなどの不調は新宿加藤鍼灸院整骨院の鍼治療と漢方薬、整体、マッサージの総合自然療法をお試しください


    まとめ

    項目 内容
    鍼の目的 痛みの緩和・血流改善・筋緊張の緩和
    使用ツボ 委中・環跳・承扶など
    治療期間 週1〜2回、4〜10回が目安
       
 
腰痛と坐骨神経痛の違い

腰痛と坐骨神経痛はどちらも腰や下半身に痛みを感じる症状ですが、原因や痛みの性質、影響する範囲に違いがあります。


 腰痛(ようつう)

定義:

腰(腰椎やその周辺)に感じる痛みの総称。

主な原因:

  • 筋肉の疲労や炎症(筋・筋膜性腰痛)

  • 椎間板の変性(椎間板ヘルニア、腰椎すべり症など)

  • 姿勢の悪さ、運動不足

  • ストレスなど心理的要因

症状の特徴:

  • 腰の局所的な痛み

  • 動いたときに痛む(前屈、起き上がるときなど)

  • 脚には痛みやしびれがないことが多い


 坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)

定義:

坐骨神経(腰からお尻、脚に伸びる神経)が何らかの原因で圧迫・刺激されて起こる「神経痛」。

主な原因:

  • 腰椎椎間板ヘルニア

  • 脊柱管狭窄症

  • 梨状筋症候群(お尻の筋肉が神経を圧迫)

症状の特徴:

  • 腰~お尻~太もも裏~ふくらはぎ~足先にかけての放散痛(しびれや鋭い痛み)

  • 長時間立つ・座る・歩くと悪化

  • 脚に力が入りにくい、感覚が鈍くなる場合もある


まとめ(違いの早見表)

比較項目 腰痛 坐骨神経痛
痛む場所 腰が中心 腰〜お尻〜脚にかけて
痛みの性質 鈍痛、重だるさなど ピリピリ、ジンジン、しびれなど
主な原因 筋肉・椎間板の障害など 神経の圧迫や刺激
典型的な例 筋・筋膜性腰痛 椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症

補足

  • 坐骨神経痛は「腰痛の原因のひとつ」として現れることもあります。

  • つまり、「腰痛 → 椎間板ヘルニア → 坐骨神経痛」という流れもあります。