精神疾患のうつ病、不安障害、統合失調症、双極性障害、PTSD などに鍼(はり)と漢方薬は有効|新宿加藤鍼灸院・整骨院グループブログ
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2025.05.27
鍼治療
テーマ:
精神疾患のうつ病、不安障害、統合失調症、双極性障害、PTSD などに鍼(はり)と漢方薬は有効
1. 精神疾患とは
精神疾患は、うつ病、不安障害、統合失調症、双極性障害、PTSD など、思考、感情、行動、気分の障害を含む広範な疾患です。これらは西洋医学的には脳内の神経伝達物質の異常やストレス、遺伝、環境要因などが関与するとされています。
2. 鍼(はり)治療と精神疾患
東洋医学的視点
東洋医学では、精神疾患は**「気・血・津液(しんえき)」の乱れや、「五臓六腑(特に心・肝・腎)」のバランスの崩れ**と考えられています。特に「心(しん)」は精神活動を司るとされ、精神不安や不眠は「心神不安」や「肝気鬱結」などとして捉えられます。
鍼治療の効果
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自律神経系の調整(交感神経と副交感神経のバランス)
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脳内のセロトニン、ドーパミンの分泌促進
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睡眠の質改善
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不安感やイライラの軽減
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血流の改善と「気」の巡りを良くする
- 筋肉を柔らかくする
主な適応
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軽度〜中等度のうつ状態
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睡眠障害
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不安・緊張状態
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ストレス性の胃腸障害などの心身症
3. 漢方薬と精神疾患
漢方的な診立て(証)
患者ごとの体質や症状に応じて、「気虚」「血虚」「肝鬱気滞」などと診断され、証に合わせて処方されます。
よく使われる漢方薬(あくまでほんの一例)
漢方薬名 | 主な適応・作用 |
---|---|
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう) | イライラ、不眠、不安、神経症 |
甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう) | 子どもの夜泣き、大人の情緒不安定 |
加味逍遥散(かみしょうようさん) | 月経前症候群(PMS)、更年期の情緒不安定 |
抑肝散(よくかんさん) | 高齢者の怒りっぽさ、認知症の周辺症状にも使用される |
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう) | のどの詰まり感(ヒステリー球)、不安感 |
注意点
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西洋薬(抗うつ薬・抗不安薬)との併用に注意が必要(相互作用)
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効果は緩やかだが、副作用も比較的少ない
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証(体質)に合っていないと効果が出にくい
- 漢方薬は血行を良くし筋肉が緊張しにくいお身体にします
4. 西洋医学との統合的アプローチ
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鍼灸や漢方は「補完医療(CAM)」として、薬物治療や心理療法と並行して利用されることが多い
-
特に薬の副作用で困っている場合や、慢性的な不安・不眠には有用
- 西洋の薬には筋肉を和らげたり血行を良くする薬がないので東洋医学で補完せざるを得ない
5. 臨床研究の動向(簡単に)
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鍼灸は軽度〜中等度のうつ病や不眠に対して有効との研究報告あり(特に不眠は高評価)
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漢方薬も「抑肝散」や「加味逍遥散」が認知症やPMS、更年期障害への精神的ケアに有効とされる
精神疾患と筋肉の関係
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