関節痛(肩・肘・手首・股関節・膝・など)|新宿加藤鍼灸院・整骨院グループブログ

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新宿加藤鍼灸院・整骨院グループブログ

2025.05.19

鍼治療

テーマ:

 関節痛(肩・肘・手首・股関節・膝・など)

① 肩関節(五十肩、肩関節周囲炎、腱板炎 など)

 対象となる症状:

  • 五十肩(肩関節周囲炎)

  • 腱板炎・肩峰下滑液包炎

  • 石灰沈着性腱板炎(慢性期)

鍼の効果:

  • 炎症や筋緊張の緩和

  • 可動域制限の改善

  • 夜間痛や安静時痛の軽減

 よく使うツボ例:

  • 肩髃(けんぐう)、肩貞(けんてい)、天宗、曲池、合谷


 ② 肘関節(テニス肘・ゴルフ肘)

対象となる症状:

  • 外側上顆炎(テニス肘)

  • 内側上顆炎(ゴルフ肘)

  • 関節のこわばり・痛み

 鍼の効果:

  • 炎症部位への血流促進

  • 筋膜の緊張緩和

  • 手首・前腕の使いすぎのリセット

 よく使うツボ例:

  • 曲池、手三里、小海、外関、陽谿


 ③ 手関節(腱鞘炎・手根管症候群・関節リウマチ)

対象となる症状:

  • ドケルバン病(親指側の腱鞘炎)

  • 手根管症候群(正中神経の圧迫)

  • 手の関節痛・リウマチの痛み

 鍼の効果:

  • 神経圧迫の緩和

  • 腱鞘の炎症抑制

  • 指先の血行・感覚回復

 よく使うツボ例:

  • 陽谿、合谷、内関、大陵、神門


 ④ 股関節(変形性股関節症・鼠径部痛・大腿筋膜張筋の緊張)

 対象となる症状:

  • 変形性股関節症(初期~中期)

  • 長時間歩行や階段昇降時の痛み

  • 骨盤周囲の筋緊張

鍼の効果:

  • 股関節周囲筋のゆるめる(腸腰筋・大腿筋膜張筋)

  • 骨盤のバランス調整

  • 関節への血流促進で慢性痛の緩和

 よく使うツボ例:

  • 環跳、殷門、曲泉、足五里、中極


 ⑤ 膝関節(変形性膝関節症・鵞足炎・関節水腫)

対象となる症状:

  • 変形性膝関節症(初期~中期)

  • 鵞足炎、ジャンパー膝

  • 膝の腫れや引っかかり感

 鍼の効果:

  • 膝周囲の筋緊張・炎症の軽減

  • 滑液の循環促進

  • 痛みのコントロールと歩行機能の改善

 よく使うツボ例:

  • 陽陵泉、膝眼、血海、梁丘、足三里


鍼治療が特に効果を発揮しやすい関節痛の特徴

特徴 理由
慢性的な痛み 鍼灸は血流改善・神経調整に強い
筋肉のこわばりがある 鍼で筋緊張を緩めやすい
レントゲンやMRIで異常がないのに痛い 筋膜性・神経性の痛みに鍼が有効
湿布や鎮痛薬で効果が薄い 根本的な循環改善が必要な場合に向く
  •  


■ 足関節痛(そくかんせつつう)

● 定義:

足関節に生じる痛み全般を指します。捻挫以外にも、関節炎、腱炎、骨折、変形性関節症など原因はさまざまです。

● 考えられる原因:

  • 捻挫(上記参照)

  • アキレス腱炎

  • 関節リウマチ

  • 痛風

  • 足根管症候群

  • 変形性足関節症

  • 骨折や疲労骨折

● 対処・診断のポイント:

  • いつから?何をしていて? 痛くなったか

  • どの場所が?(外くるぶし周辺、内側、かかとなど)

  • 痛みの性質(鋭い痛み、鈍い痛み、動かすと痛む、常に痛むなど)

  • 腫れや熱感、内出血の有無


    足の痛み:よくある原因と症状

    原因 特徴的な症状 よく痛む場所
    筋肉疲労・使いすぎ 長時間歩いた後の痛み、鈍痛 足の裏、ふくらはぎ
    足底筋膜炎 朝起きてすぐの一歩目が特に痛い かかと・足の裏
    外反母趾 親指の付け根の腫れ・痛み 足の親指の付け根
    モートン病 足指の付け根のしびれや灼熱感 第3・4指の間
    扁平足 土踏まずがない、立ち仕事で痛みが出やすい 足のアーチ(内側)
    痛風 急な激痛、赤く腫れる 足の親指の関節
    骨折・捻挫 打撲や捻った後の強い痛み・腫れ 足首・足指
    神経痛(坐骨神経痛など) しびれや電気が走るような痛み 足全体や太ももから足先にかけて

    受診を考えるべきサイン

    • 激しい痛みで歩けない

    • 痛みが数日続いて改善しない

    • 腫れ・赤み・熱感がある

    • しびれや感覚異常がある


    応急処置(軽度な場合)

    • 安静:痛い部分はできるだけ使わない

    • 冷却:腫れや痛みがある場合、15~20分程度冷やす

    • 圧迫・挙上:腫れを抑えるために軽く圧迫し、心臓より高く上げ

       

      ■ 足関節捻挫(そくかんせつねんざ)

      ● 定義:

      足首(足関節)の靱帯が急激な外力(ひねり、転倒など)によって伸びたり、部分的に切れたりするケガです。スポーツや日常生活中に多く発生します。

      ● 主な原因:

      • 段差や不整地での踏み外し

      • スポーツ中のジャンプ着地や方向転換

      • ハイヒールなど不安定な靴の着用

      ● 主な症状:

      • 足首の腫れ

      • 内出血(青あざ)

      • 痛み(特に動かした時)

      • 歩行困難

      • 関節の不安定感

      ● 程度(重症度):

      1. 軽度(I度):靱帯が伸びているだけ。腫れ・痛みは軽度。

      2. 中等度(II度):靱帯が部分断裂。明らかな腫れ・痛み・内出血あり。

      3. 重度(III度):靱帯が完全断裂。強い腫れと痛み。歩行困難。

      ● 治療法:

      • RICE処置:Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)

      • サポーターやテーピング

      • 必要に応じて整形外科受診・リハビリ

      • 重症例では手術が必要なこともある

      ◎関節痛、捻挫、打撲、挫傷(肉離れ)なども鍼治療の方が保存療法より

       早期治癒が期待できます。