日本の体外受精の成功率・分娩率を当院でUPしましょう|新宿加藤鍼灸院・整骨院グループブログ

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新宿加藤鍼灸院・整骨院グループブログ

2025.05.02

鍼治療

テーマ:

日本の体外受精の成功率・分娩率を当院でUPしましょう

体外受精(IVF)において、一度失敗するとその後も連続して失敗する「傾向」があるかという点は、多くのカップルが気になるところです。結論から言うと、

「一度の失敗が次の失敗を必ず引き起こすわけではないが、過去の失敗回数は将来の成功率にある程度の影響を与える」というのが、現在の医学的見解に近いです。

連続失敗の要因は複数ある

連続して失敗するように見える背景には、以下のような基礎的な要因があることが多いです。

  • 低体温、低血圧から女性ホルモン減少による多嚢胞性卵巣症候群、子宮内膜症、チョコレート嚢胞、生理周期(理想は28日)、生理期間(理想は6~7日)、子宮内膜が薄い(着床障害)など

  • 筋肉の緊張、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、風邪、眼精疲労、胃腸の不調(下痢便秘)などの炎症

  • ストレスなどで自律神経失調症(動悸・めまい耳鳴り・手足の冷えしびれ・肩こり首こり頭痛・睡眠障害・疲れやすい)
  • 年齢(35歳以降で成功率は低下、40歳以降で顕著)

  • 卵子や胚の質

  • 染色体異常

  • 精子の状態

  • 免疫学的・内分泌的な問題

このような要因が解消されないまま繰り返すと、「連続で失敗しているように見える」のです。

3. 過去の結果から今後の予測はできるが決定的ではない

研究によれば、過去のIVFの試行回数が多いほど、今後の成功率はやや下がる傾向があることが示されています(特に3回以上連続で失敗している場合)。ただし、鍼と漢方薬で要因が解消されれば、1回目で失敗しても2回目で成功する人も多くいます。

日本の統計(参考)

日本産婦人科学会が発表しているデータ(例:2021年の報告)では、胚移植1回あたりの妊娠率は約20~30%で、年齢や体質、治療方法により異なります。

国別の体外受精成功率(2023–2024年)

国名 平均成功率(1周期あたり) 特徴・補足情報
スペイン 最大77%(一部クリニック) 欧州で最も人気のあるIVF先進国。卵子提供や凍結胚移植の成功率も高い。
キプロス 非常に高い成功率(詳細不明) 高度な医療技術と法的整備が進んでおり、海外からの患者も多い。
トルコ 71%(35歳以下の女性) 医療費が比較的安価で、JCI認定の病院も多い。
ウクライナ 最大62.2%(凍結胚移植) 欧州で最も高い凍結胚移植の成功率を記録。
ロシア 約20.1%(平均) 35歳未満の女性では30.3%、40歳以上では12%の成功率。
イラン 約21.78%(平均) 高品質な医療サービスと比較的低価格で注目されている。
アメリカ 約22–25%(平均) 年齢や治療法により大きく変動。35歳未満の女性では成功率が高い傾向。
日本 約20–25%(平均) 高齢出産が多く、成功率は年齢により大きく変動。
オーストラリア 約25.3%(35–39歳の女性) 国全体での成功率は年齢層によって異なる。

成功率を高めるための要因:

    • 筋緊張、低体温、低血圧を改善

    • 世界と比べて赤血球数が少ないので血行促進して補う
    • 良質な卵子と精子

    • ホルモン治療が適切に行われること

    • 高度な技術(例えば胚の遺伝子検査、卵子の冷凍保存など)

    • 良好な健康状態と体調管理。

体外受精(IVF)の成功率は、様々な要因によって異なります。一般的に、成功率は年齢、体質、卵子や精子の質、体外受精に使用する技術(例:ICSIやPGTなど)、および患者の健康状態に大きく影響されます。

体外受精(IVF)の成功率と分娩率は、さまざまな要因によって異なります。以下に一般的な統計データを示しますが、これは平均的なものであり、個々のケースにより異なります。

成功率(着床率)

  • 年齢別の成功率

    年齢はIVFの成功に大きく影響します。女性の年齢が若いほど成功率が高い傾向にあります。

    • 30歳未満: 約40~50%

    • 30~34歳: 約35~45%

    • 35~37歳: 約30~40%

    • 38~40歳: 約20~30%

    • 40歳以上: 約5~20%

成功率は、受精卵(胚)が子宮内に着床する確率を指します。

分娩率

  • 成功率が着床を指すのに対し、分娩率は実際に出産に至る割合を示します。

    • 30歳未満: 約35~40%

    • 30~34歳: 約30~35%

    • 35~37歳: 約25~30%

    • 38~40歳: 約15~20%

    • 40歳以上: 約5~10%

影響を与える要因

  1. 胚の質: 胚の発育状態が良好であるほど、成功率が高まります。

  2. 子宮環境: 子宮内膜の状態、形状、血流などが成功に影響します。

  3. 男性因子: 精子の質も重要です。

  4. 治療施設の技術と経験: 診療所の技術や医師の熟練度が成功率に影響を与えます。

  5. 患者の健康状態: 筋緊張、低体温、低血圧、体重、ホルモンバランス、生活習慣なども重要です。

    体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI)などの体外治療(ART: Assisted Reproductive Technology)において、「薬の不適合者(薬剤が合わない人)」の割合は、明確な統計データとしてはあまり報告されていませんが、一定の割合で副作用や期待した反応が得られないケースが存在します

    一般的な薬の不適合・副作用の概要

    体外治療では、主に以下の薬剤が使われます:

    • 排卵誘発剤(例:クロミフェン、レトロゾール、hMG、FSH)

    • GnRHアゴニスト・アンタゴニスト

    • hCG(排卵を促す)

    • 黄体ホルモン(プロゲステロン)補充

    不適合や副作用の例と頻度(概算)

    薬剤の種類 主な副作用や不適合の症状 発現の目安
    排卵誘発剤 卵巣過剰刺激症候群(OHSS)、気分変調、頭痛、腹痛 軽度〜中等度の副作用は10〜30%、OHSSは約3〜8%程度(重症は1〜2%)
    GnRHアゴニスト 更年期様症状(のぼせ、発汗、気分変化) 約20〜40%が何らかの症状を訴える
    GnRHアンタゴニスト 局所反応(注射部位の腫れ)、軽度の腹痛や倦怠感 数%程度
    プロゲステロン製剤 吐き気、乳房の張り、眠気 数%〜10%程度

    「薬が合わない」ケースとは?

    • 副作用が強く治療継続が難しい

    • 標準的な用量でも卵胞発育などの反応が悪い

    • アレルギー反応を起こす

    • 精神的・身体的に強い負担を感じる

    総合的な「薬が合わない」人の割合(推定)

    • 明確な統計はないが、体外治療における薬剤の「不適合者」は全体の5〜15%程度が目安として考えられます(副作用でプロトコル変更・中止が必要になる人も含む)。


     

     
    1. 排卵誘発剤(卵巣刺激剤)

    主な薬剤:

    • クロミフェン(クロミッド)

    • レトロゾール(フェマーラ)

    • ゴナドトロピン製剤(FSH製剤:Gonal-F, フォリスチム、hMG製剤:HMGテイゾーなど)

    主な副作用・不適合症状:

    • 卵巣過剰刺激症候群(OHSS):軽度は10~30%、重度は1~2%

    • 気分変調、腹部膨満感、頭痛、乳房の張り

    • 多胎妊娠リスク(特にクロミフェンやゴナドトロピン)

    • 薬剤反応が乏しい(卵胞が発育しない)

    対応策:

    • 低刺激法:ゴナドトロピンの使用量を減らす

    • 自然周期IVF:薬剤を使わず、自然な排卵に合わせて採卵

    • レトロゾール使用:クロミフェンに比べて内膜への影響が少なく、代替薬として使われることがある

    • アンタゴニスト併用でOHSSリスクを軽減


    2. GnRHアゴニスト(例:リュープロレリン=スプレキュア)

    作用:

    排卵を抑えることで、コントロールされた排卵誘発を可能にする

    副作用:

    • 更年期様症状(のぼせ、発汗、イライラ)30〜50%

    • 長期使用で骨密度低下

    • 点鼻薬タイプでは鼻出血・違和感あり

    対応策:

    • GnRHアンタゴニストに切り替える

    • 短期使用にとどめる(ショートプロトコルなど)

    • アゴニストの量を減らすまたは1回注射タイプに変更


    3. GnRHアンタゴニスト(例:セトロタイド、ガニレスト)

    特徴:

    アゴニストより副作用が少ない。採卵直前の排卵を防ぐため短期間のみ使用。

    副作用:

    • 注射部位の腫れ、かゆみ(数%)

    • 軽度の腹痛、気分不快(まれ)

    対応策:

    • 局所反応が強い場合は部位を変える、冷却

    • アレルギー体質なら他薬への変更や自然周期への変更も検討


    4. hCG製剤(排卵誘発トリガー)

    使用薬剤:

    • ゴナトロピンα(オビドレル)、プレグニル

    副作用:

    • 卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の誘発

    • 吐き気、腹部膨満感

    対応策:

    • **hCGではなくGnRHアゴニストトリガー(ブセレキュアなど)**に変更することでOHSSリスク低減

    • 凍結全胚移植で黄体期サポートの負担を軽減


    5. 黄体ホルモン製剤(プロゲステロン)

    使用薬剤:

    • 経口(デュファストン)

    • 膣座薬(ウトロゲスタン、ルティナス)

    • 筋注(プロゲデポーなど)

    副作用:

    • 吐き気、眠気、乳房の張り、感情の不安定

    • 膣剤ではかゆみ・おりものの増加

    • 筋注では局所の痛みや硬結

    対応策:

    • 剤形を変える(経口 → 膣座薬 or 筋注など)

    • 副作用の出にくい製剤への変更

    • 天然型プロゲステロン(ウトロゲスタン)に変更


    薬がどうしても合わない場合の選択肢:

    ✅ 自然周期IVF・低刺激IVF

    • 薬をほぼ使わずに自然の排卵で採卵する方法

    • 身体的・精神的な負担が少ない

    • OHSSや副作用のリスクが極めて少ない

    • ただし採卵数が少ないため、回数が増える可能性あり

    ✅ プロトコルの変更

    • ロング → アンタゴニスト → ショート → 自然周期 など、体質に応じた変更が可能


    1. ロング法(GnRHアゴニスト・ロングプロトコル)

    概要:

    • 月経前周期からGnRHアゴニストで排卵を抑制し、その後にゴナドトロピン(FSH製剤)で卵胞刺激

    • 最も「標準的」で卵胞を安定して多く育てやすい。

    向いている人:

    • 排卵が規則的な人

    • 卵巣機能が中程度~良好(AMHが高め)

    長所:

    • 卵胞の発育が揃いやすい(多く採卵できる可能性)

    • スケジュールが安定して立てやすい

    短所:

    • 更年期様副作用(のぼせ、気分不調)

    • OHSSのリスクが高め

    • 長期で注射・点鼻薬が必要


    2. ショート法(GnRHアゴニスト・ショートプロトコル)

    概要:

    • 月経2日目からGnRHアゴニストとゴナドトロピンを同時開始

    • GnRHアゴニストが初期にFSHを一過性に高める(flare up効果)ことで卵胞を刺激。

    向いている人:

    • 卵巣機能がやや低下している人(AMH低め)

    • 高齢(40歳以上)で卵胞反応を高めたい人

    長所:

    • flare効果で反応を促進できる

    • スケジュールは比較的読みやすい

    短所:

    • アゴニストによる副作用あり

    • 卵胞数はロング法よりやや少ない傾向


    3. アンタゴニスト法(GnRHアンタゴニスト・プロトコル)

    概要:

    • 月経3日目からゴナドトロピンで卵胞刺激を開始し、排卵が近づいた頃にGnRHアンタゴニストで排卵を抑制

    向いている人:

    • OHSSリスクが高い人(PCOSなど)

    • 副作用に敏感な人

    • スケジュールを短くしたい人

    長所:

    • OHSSリスクが少ない

    • 副作用が少ない

    • 治療期間が短い(10日程度)

    短所:

    • 排卵タイミングの管理がやや難しい

    • 排卵抑制の効果に個人差がある


    4. 自然周期IVF(無刺激法)

    概要:

    • 排卵誘発剤を使わず、自然な排卵に合わせて採卵

    向いている人:

    • 薬の副作用に弱い人

    • AMHが非常に低い人

    • 過去に刺激が効かなかった人

    長所:

    • 薬がほとんど不要=体の負担が少ない

    • OHSSのリスクがゼロ

    • 経済的

    短所:

    • 卵が1個しか取れないことが多い

    • 周期の変動があると採卵できない場合あり

    • 妊娠率は複数周期での累積を見る必要がある


    5. 低刺激法(ミニ刺激・マイルド刺激)

    概要:

    • クロミフェンやレトロゾール+少量のFSH注射などで軽めに卵巣を刺激

    向いている人:

    • 年齢が高め・AMHが低い人

    • 多くの卵を育てるより質を重視する人

    • 自然周期だと排卵を逃すリスクがある人

    長所:

    • 薬の副作用が比較的少ない

    • OHSSのリスクが小さい

    • 自然周期よりやや多くの卵が採れる

    短所:

    • 卵の数は少なめ(2~5個)

    • 採卵回数が増える場合がある


    ✅ 体質別のプロトコル選びの目安

    体質・状況 おすすめのプロトコル
    AMH高い・PCOS体質 アンタゴニスト法(OHSS予防)
    AMH低い・高齢 ショート法、低刺激法、自然周期
    薬が合わない/副作用強い 自然周期、低刺激法
    採卵数を優先 ロング法、アンタゴニスト法
    精神的・経済的負担を軽く 自然周期、低刺激法

    まとめ

    • 「数を取る」プロトコル:ロング法、アンタゴニスト法

    • 「副作用を避けたい」プロトコル:アンタゴニスト法、自然周期

    • 「卵巣機能が低め」な方への工夫:ショート法、低刺激法


     

    1. ロング法(GnRHアゴニスト・ロングプロトコル)

    日数 内容
    月経21日頃(前周期) GnRHアゴニスト(スプレキュア点鼻など)開始(排卵抑制)
    月経1日目 GnRHアゴニスト継続
    月経2〜3日目 卵巣刺激(FSH製剤)開始(注射)
    刺激6〜8日目 超音波・ホルモン値チェック(数回)
    卵胞成熟(約10〜12日目) hCG or GnRHアゴニストでトリガー(排卵誘発)
    36時間後 採卵
    採卵後〜 胚移植(新鮮胚または凍結胚)+黄体ホルモン補充

    治療期間:約3〜4週間+前周期からの準備あり


    2. ショート法(GnRHアゴニスト・ショートプロトコル)

    日数 内容
    月経1日目 GnRHアゴニスト点鼻開始
    月経2〜3日目 卵巣刺激(FSH製剤)+アゴニスト継続
    刺激5〜7日目以降 超音波チェック、ホルモン値確認
    刺激10日目前後 トリガー(hCGなど)
    トリガー36時間後 採卵
    その後 移植+黄体ホルモン補充など

    治療期間:約10〜14日(比較的短期)


    3. アンタゴニスト法(GnRHアンタゴニスト・プロトコル)

    日数 内容
    月経2〜3日目 卵巣刺激(FSH製剤)開始
    刺激5〜6日目 GnRHアンタゴニスト開始(排卵防止)
    刺激9〜11日目 卵胞チェック → トリガー投与
    トリガー36時間後 採卵
    その後 移植+黄体ホルモン補充など

    治療期間:約10〜12日(短めで負担少)


    4. 自然周期IVF(無刺激法)

    日数 内容
    月経3〜10日目 超音波・ホルモンチェックで排卵日予測
    排卵日が近づいたら hCGトリガー(または自然排卵)
    排卵36時間前後 採卵
    その後 胚移植(通常は凍結)+補充療法(必要に応じ)

    治療期間:約1週間〜10日(ほぼ自然に沿う)


    5. 低刺激法(ミニ刺激法)

    日数 内容
    月経3日目〜 クロミフェンまたはレトロゾール+少量のFSH注射
    刺激5〜6日目以降 超音波・ホルモン検査で卵胞モニタリング
    刺激10日前後 トリガー → 採卵
    その後 胚移植(新鮮または凍結)+ホルモン補充など

    治療期間:約10〜12日


    補足情報

    • 移植は「新鮮胚移植」または「凍結胚移植(翌周期以降)」で行われることが多いです。

    • OHSSリスクがある場合は「全胚凍結」して、移植は後日行うのが一般的です。

    • どのプロトコルでも「黄体ホルモン補充(プロゲステロン製剤)」は基本的に必要です。


    黄体ホルモン補充で使われる主な製剤

    剤形 製剤名の例 使用方法
    経口 デュファストン、ルトラール 1日2〜3回服用
    膣座薬 ルティナス、ウトロゲスタン 1日2〜3回膣に挿入
    筋肉注射 プロゲデポー、プロゲホルモン 週1〜2回臀部に注射
    皮下注射(海外中心) プロゲステロン注 毎日皮下注射(日本では一般的でない)

    1. 経口薬(デュファストン、ルトラール)

    主な副作用:

    • 吐き気・胃もたれ・食欲不振

    • 眠気・だるさ

    • 頭痛

    • 乳房の張り・痛み

    • 気分の不安定、抑うつ感(人による)

    • 稀に発疹、肝機能異常(まれ)

    メリット:使いやすく飲みやすい

    ⚠️ 注意点:消化吸収に個人差あり→十分な黄体支持にならないケースも


    2. 膣座薬(ウトロゲスタン、ルティナス)

    主な副作用:

    • おりものが増える(座薬の溶け残り)

    • 膣の違和感、かゆみ・灼熱感

    • 少量の膣出血(まれ)

    • 乳房の張り・眠気などの全身症状もややあり得る

    メリット:子宮近くに投与することで局所効果が高い

    ⚠️ 注意点:膣炎やかぶれが起こると中止・変更が必要なことも


    3. 筋肉注射(プロゲデポーなど)

    主な副作用:

    • 注射部位の痛み・硬結・しこり

    • 時に内出血や筋肉痛

    • 乳房の張り

    • 全身倦怠感、吐き気など

    メリット:血中濃度が安定しやすい(投与頻度が少ない)

    ⚠️ 注意点:長期的に硬結が残ることがある/痛みが強く出る人も


    副作用がつらい場合の対応策

    症状 対応策
    膣のかゆみ・かぶれ 座薬を中止して経口または注射へ変更/膣洗浄・抗菌治療併用
    吐き気・胃もたれ 経口薬を膣剤または注射へ変更/食後に服用する
    注射の痛み 膣剤や経口薬に切り替え/注射部位を毎回変える
    気分の落ち込み・眠気 使用時間や量を調整(医師相談)/生活リズム調整で改善する場合あり

    補足:黄体ホルモン製剤の副作用=妊娠初期症状と似ていることも

    • プロゲステロンの影響によって「眠気」「乳房の張り」「吐き気」などが出ることがあります。

    • これは妊娠成立時の自然なホルモン環境とも似ているため、多少の不調があっても「よくあること」で済むケースも多いです。


    まとめ

    剤形 副作用の傾向 対応しやすさ
    経口 全身症状が出やすい(吐き気・眠気) ◎(変更しやすい)
    膣剤 局所トラブルが出やすい(かゆみ・おりもの) ◯(調整可)
    筋注 注射部位の痛み・硬結が出やすい △(継続がつらい場合あり)

    ✅ 副作用が最も出にくいプロゲステロン製剤の選び方

    副作用の感じ方には個人差がありますが、体への負担が少ない傾向の剤形や、症状が出にくい人が多い製剤の選び方は以下の通りです。

    ▼ 1. 副作用が出にくい傾向の製剤と剤形

    剤形 推奨製剤 副作用の少なさ 特徴
    膣坐薬 ウトロゲスタン膣錠(天然型) ⭐⭐⭐ 子宮に直接届きやすく、全身副作用が少ない。腟刺激はあることも。
    経口薬 デュファストン(ジドロゲステロン) ⭐⭐ 合成黄体ホルモン。比較的副作用少なめで精神症状が出にくい。
    注射薬 プロゲデポー 血中濃度安定。副作用は少ないが注射部位の痛みが大きなデメリット

    ポイント

    • 「ウトロゲスタン(膣剤)」と「デュファストン(経口薬)」は副作用が少なめで使いやすいという声が多く、体質に応じて使い分けることが推奨されます。

    • 精神面や消化器症状に敏感な方は、「経口薬+膣剤」の併用や、膣剤単独が好まれる傾向があります。


    ✅ 凍結胚移植におけるプロゲステロン補充のスケジュール(自然周期・ホルモン補充周期)

    胚移植の周期には大きく2種類あります。それぞれの補充タイミングと使用方法は異なります。


    1. 自然周期胚移植(排卵を利用)

    日数 内容
    月経3〜10日目 排卵の予測(超音波+LH測定)
    LHピーク or 排卵確認 翌日からプロゲステロン補充開始(P+1)
    P+5日目(D19〜21頃) 胚盤胞移植(D3胚ならP+3)
    P+6以降〜 黄体ホルモン補充継続(妊娠判定まで)

    補充剤:デュファストン、ルティナス、ウトロゲスタンなど


    2. ホルモン補充周期(人工的に内膜を整える)

    日数 内容
    月経2〜3日目 エストラジオール製剤(ジュリナなど)開始
    D10〜12頃 内膜が十分厚くなればプロゲステロン補充開始(P+0)
    P+5(胚盤胞) or P+3(初期胚) 胚移植
    P+6以降〜 黄体ホルモン補充継続(妊娠判定まで)

    補充剤:デュファストン+ウトロゲスタンの併用が一般的


    補充スケジュール例(ホルモン補充周期での胚盤胞移植)

    日付(目安) 治療内容
    月経1日目 開始
    D2〜D12 エストラジオール(ジュリナなど)1日3回内服
    D12 内膜チェック(8mm以上が目標)
    D13(P+0) プロゲステロン補充開始(例:デュファストン1日3回+ウトロゲスタン膣2回)
    P+5(D18) 胚盤胞移植
    P+6以降 妊娠判定まで黄体補充継続(妊娠した場合は12週頃まで継続)

    まとめ:副作用が出にくく、効果的な補充法のポイント

       体外受精の前に副作用のない自然療法の鍼と漢方薬で体質改善

       注射を避けたい場合でも、十分な内膜環境と妊娠維持が可能。

       ウトロゲスタン膣錠+デュファストンの併用は、自然に近く、全身副作用が少なく済む組み合わせ。

       自然周期は体への負担が最も少ないが、スケジュール管理がやや難しい。