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新宿加藤鍼灸院・整骨院グループブログ
2025.10.07
養生法など
テーマ:
硬い体では妊娠しにくい理由
硬い体では妊娠しにくい理由
【西洋医学の視点】
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血流が悪くなる
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体が硬い=筋肉が緊張・こわばっている状態。
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特に骨盤まわりの筋肉が硬いと、子宮や卵巣への血流が低下し、ホルモンや栄養・酸素が届きにくくなります。
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結果として、子宮内膜が薄い/卵の質が低下する/着床しにくいといった問題に。
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自律神経のバランスが乱れる
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筋肉の緊張は交感神経(緊張モード)を優位にします。
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妊娠には、副交感神経(リラックスモード)が優位な状態が必要。
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体が硬い=いつも戦闘モード=ホルモン分泌も乱れ、排卵や受精、着床に不利になります。
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骨盤の歪み・可動性の低下
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骨盤が固まっていると、子宮の位置や血流、リンパの流れにも影響。
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骨盤の動きがスムーズでないと、受精卵が着床しやすい環境が整いません。
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【東洋医学・鍼灸の視点】
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「気・血・水」の滞り
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硬い体は「気滞・血瘀(けつお)・水滞」のサイン。
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特に女性の体は「血」が大切。血が滞ると「胞宮(子宮)」が冷えて、着床や月経が不調になります。
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「冷え」や「瘀血(おけつ)」の蓄積
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筋肉の緊張=気血の流れが止まり、熱や血がこもる。
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東洋医学ではこれを「瘀血」と呼び、冷え・痛み・生理不順・不妊の原因に。
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柔らかい体は“妊娠力の器”
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東洋医学でいう「柔軟な体=陰陽のバランスがとれた状態」。
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つまり、柔らかい筋肉・温かい血流・穏やかな気の流れが、受け入れる“準備のできた体”です。
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改善のためのアプローチ
ケア方法 | 内容 | 目的 |
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鍼灸 | 骨盤・腹部・自律神経に関わるツボを使う | 血流改善・筋緊張緩和・ホルモン調整 |
漢方 | 当帰芍薬散・桂枝茯苓丸など体質に応じて | 血流・ホルモンバランス改善 |
ストレッチ・ヨガ | 特に骨盤周囲・太もも内側・腰背部 | 体の柔軟性と副交感神経の活性 |
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① 体が硬い人の妊活ストレッチ表
目的:骨盤まわりの血流を改善し、自律神経・ホルモンを整える
部位 | ストレッチ名 | 方法 | 効果 |
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骨盤まわり | 骨盤ゆらしストレッチ | 仰向けに寝て膝を立て、腰を左右に小さく揺らす(1分×2セット) | 骨盤まわりの血流促進・卵巣機能アップ |
太もも内側 | 内転筋ストレッチ | 床に座って足裏を合わせ、背筋を伸ばして軽く前屈(30秒×2) | 子宮・卵巣への血流改善 |
腰背部 | 猫のポーズ(キャット&カウ) | 四つんばいで背中を丸めたり反らしたり(10回) | 自律神経のバランス・骨盤の可動性アップ |
下腹部 | 骨盤前傾・後傾運動 | 立った状態で骨盤を前後にゆっくり動かす(10回) | 子宮・卵巣の血行を整える |
下肢 | ふくらはぎ伸ばし | 壁に手をついてアキレス腱を伸ばす(片脚30秒) | 下半身の冷え・むくみ改善 |
全身 | 深呼吸ストレッチ | 両腕を上げて息を吸い、吐きながら全身をゆるめる | 副交感神経活性化・リラックス効果 |
ポイント
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朝か夜のリラックスタイムに1日10分。
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「痛いほど伸ばさない」「呼吸を止めない」。
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ストレッチ中に「体が温かくなる」「呼吸が深くなる」感じが出てきたら、成功です。
② 鍼灸+漢方で体を柔らかくして妊娠した症例(体験談風)
患者さん:37歳・女性
主訴:体が硬く、冷え性・月経痛・肩こり・不妊(2年間妊娠せず)
体質:血流が悪く、手足の冷え・下腹部の張り・夜眠りが浅い
️初診時の印象
「ヨガもストレッチも苦手で、体がすぐ冷えるんです。お腹を触るといつも冷たくて、下腹部が硬い感じがします」
触診すると、骨盤まわりの筋肉が硬く、下腹部も冷たく弾力がない状態。
まさに「瘀血(おけつ)」+「冷え」が重なったタイプでした。
治療方針
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鍼:下腹部・骨盤周囲(関元・気海・三陰交など)中心に施術
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漢方:当帰芍薬散をベースに、冷えと血流改善を目的
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自宅ケア:ストレッチ+温灸+深呼吸習慣を指導
治療経過
期間 | 変化 |
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1か月目 | 生理痛が軽くなる、手足が少し温かく感じる |
2か月目 | お腹の張りが減り、夜ぐっすり眠れるようになる |
3か月目 | 肩こりが減り、ストレッチが気持ちよくできるように |
4か月目 | 体が柔らかくなり、冷えが消える。基礎体温も安定 |
5か月目 | 自然妊娠を確認✨ |
患者さんの声
「体が柔らかくなってから、冷えがなくなり、気持ちまで軽くなりました。
鍼を受けた日は体の中からぽかぽかして、夜ぐっすり眠れるんです。
“体の柔らかさ=心の余裕”なんだと感じました。」
まとめ
妊娠しやすい体とは、「柔らかく、温かく、流れがある」体。
鍼灸や漢方で血流と自律神経を整え、ストレッチで筋肉をゆるめることで、
体は自然と“受け入れる準備”を始めます。