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新宿加藤鍼灸院・整骨院グループブログ

2025.10.07

養生法など

テーマ:

硬い体では妊娠しにくい理由

硬い体では妊娠しにくい理由

【西洋医学の視点】

  1. 血流が悪くなる

    • 体が硬い=筋肉が緊張・こわばっている状態。

    • 特に骨盤まわりの筋肉が硬いと、子宮や卵巣への血流が低下し、ホルモンや栄養・酸素が届きにくくなります。

    • 結果として、子宮内膜が薄い/卵の質が低下する/着床しにくいといった問題に。

  2. 自律神経のバランスが乱れる

    • 筋肉の緊張は交感神経(緊張モード)を優位にします。

    • 妊娠には、副交感神経(リラックスモード)が優位な状態が必要。

    • 体が硬い=いつも戦闘モード=ホルモン分泌も乱れ、排卵や受精、着床に不利になります。

  3. 骨盤の歪み・可動性の低下

    • 骨盤が固まっていると、子宮の位置や血流、リンパの流れにも影響。

    • 骨盤の動きがスムーズでないと、受精卵が着床しやすい環境が整いません。


【東洋医学・鍼灸の視点】

  1. 「気・血・水」の滞り

    • 硬い体は「気滞・血瘀(けつお)・水滞」のサイン。

    • 特に女性の体は「血」が大切。血が滞ると「胞宮(子宮)」が冷えて、着床や月経が不調になります。

  2. 「冷え」や「瘀血(おけつ)」の蓄積

    • 筋肉の緊張=気血の流れが止まり、熱や血がこもる。

    • 東洋医学ではこれを「瘀血」と呼び、冷え・痛み・生理不順・不妊の原因に。

  3. 柔らかい体は“妊娠力の器”

    • 東洋医学でいう「柔軟な体=陰陽のバランスがとれた状態」。

    • つまり、柔らかい筋肉・温かい血流・穏やかな気の流れが、受け入れる“準備のできた体”です。


改善のためのアプローチ

ケア方法 内容 目的
鍼灸 骨盤・腹部・自律神経に関わるツボを使う 血流改善・筋緊張緩和・ホルモン調整
漢方 当帰芍薬散・桂枝茯苓丸など体質に応じて 血流・ホルモンバランス改善
ストレッチ・ヨガ 特に骨盤周囲・太もも内側・腰背部 体の柔軟性と副交感神経の活性
     

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① 体が硬い人の妊活ストレッチ表

目的:骨盤まわりの血流を改善し、自律神経・ホルモンを整える

部位 ストレッチ名 方法 効果
骨盤まわり 骨盤ゆらしストレッチ 仰向けに寝て膝を立て、腰を左右に小さく揺らす(1分×2セット) 骨盤まわりの血流促進・卵巣機能アップ
太もも内側 内転筋ストレッチ 床に座って足裏を合わせ、背筋を伸ばして軽く前屈(30秒×2) 子宮・卵巣への血流改善
腰背部 猫のポーズ(キャット&カウ) 四つんばいで背中を丸めたり反らしたり(10回) 自律神経のバランス・骨盤の可動性アップ
下腹部 骨盤前傾・後傾運動 立った状態で骨盤を前後にゆっくり動かす(10回) 子宮・卵巣の血行を整える
下肢 ふくらはぎ伸ばし 壁に手をついてアキレス腱を伸ばす(片脚30秒) 下半身の冷え・むくみ改善
全身 深呼吸ストレッチ 両腕を上げて息を吸い、吐きながら全身をゆるめる 副交感神経活性化・リラックス効果

ポイント

  • 朝か夜のリラックスタイムに1日10分。

  • 「痛いほど伸ばさない」「呼吸を止めない」。

  • ストレッチ中に「体が温かくなる」「呼吸が深くなる」感じが出てきたら、成功です。


② 鍼灸+漢方で体を柔らかくして妊娠した症例(体験談風)

患者さん:37歳・女性

主訴:体が硬く、冷え性・月経痛・肩こり・不妊(2年間妊娠せず)

体質:血流が悪く、手足の冷え・下腹部の張り・夜眠りが浅い


️初診時の印象

「ヨガもストレッチも苦手で、体がすぐ冷えるんです。お腹を触るといつも冷たくて、下腹部が硬い感じがします」

触診すると、骨盤まわりの筋肉が硬く、下腹部も冷たく弾力がない状態。

まさに「瘀血(おけつ)」+「冷え」が重なったタイプでした。


治療方針

  • 鍼:下腹部・骨盤周囲(関元・気海・三陰交など)中心に施術

  • 漢方:当帰芍薬散をベースに、冷えと血流改善を目的

  • 自宅ケア:ストレッチ+温灸+深呼吸習慣を指導


治療経過

期間 変化
1か月目 生理痛が軽くなる、手足が少し温かく感じる
2か月目 お腹の張りが減り、夜ぐっすり眠れるようになる
3か月目 肩こりが減り、ストレッチが気持ちよくできるように
4か月目 体が柔らかくなり、冷えが消える。基礎体温も安定
5か月目 自然妊娠を確認✨

患者さんの声

「体が柔らかくなってから、冷えがなくなり、気持ちまで軽くなりました。

鍼を受けた日は体の中からぽかぽかして、夜ぐっすり眠れるんです。

“体の柔らかさ=心の余裕”なんだと感じました。」


まとめ

妊娠しやすい体とは、「柔らかく、温かく、流れがある」体。

鍼灸や漢方で血流と自律神経を整え、ストレッチで筋肉をゆるめることで、

体は自然と“受け入れる準備”を始めます。