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新宿加藤鍼灸院・整骨院グループブログ

2025.09.30

養生法など

テーマ:

前立腺肥大症とは

1. 前立腺肥大症とは

前立腺は男性だけにある臓器で、膀胱のすぐ下、尿道を囲むように存在します。

**前立腺肥大症(良性前立腺肥大:BPH)**は、加齢とともに前立腺が大きくなり、尿道を圧迫して排尿障害を起こす病気です。

※がんとは異なり、生命に直接関わる病気ではありませんが、生活の質を下げることがあります。


2. 原因

  • 加齢によるホルモン変化(特にテストステロンとジヒドロテストステロンの関係)

  • 遺伝的要素

  • 生活習慣(肥満、運動不足なども影響することがあります)


3. 主な症状

尿の出にくさ(下部尿路症状:LUTS)

  • 尿の勢いが弱くなる

  • 尿の途中で途切れる

  • 尿が残っている感じがする(残尿感)

  • 頻尿(特に夜間)

  • 急に尿意を感じる(尿意切迫感)

進行すると

  • 尿閉(尿が全く出なくなる)

  • 尿路感染症

  • 腎機能への影響(まれ)


4. 診断

  • 問診・症状の確認(国際前立腺症状スコア:IPSS)

  • 直腸診(前立腺の大きさ・硬さを確認)

  • 尿検査・血液検査(腎機能・PSA測定)

  • 画像検査(必要に応じて超音波で前立腺や膀胱の状態を確認)


5. 治療

生活習慣の改善

  • 水分摂取の調整(夜間のトイレ回数を減らす)

  • アルコールやカフェインの控えめ

  • 排尿習慣を整える(我慢しすぎない)

薬物療法

  • α1ブロッカー(尿の通りをよくする)

  • 5α還元酵素阻害薬(前立腺の縮小)

  • 抗コリン薬(頻尿・尿意切迫感に使用)

手術療法(症状が強い場合)

  • 経尿道的前立腺切除術(TUR-P)

  • その他レーザー手術や新しい低侵襲手術もある


6. 日常生活での工夫

  • 夜間の水分摂取は就寝2時間前までにする

  • 暖かい環境で過ごす(寒さで頻尿が悪化することも)

  • トイレに行きやすい環境を作る

  • 適度な運動で血流を改善する

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    1. PSAとは

    • **PSA(Prostate-Specific Antigen)**は、前立腺から分泌される蛋白で、血液検査で測定できます。

    • 本来は前立腺内で働く物質ですが、前立腺の細胞が増える、傷つく、炎症がある場合、血液中に流れ出て数値が上がります。


    2. 前立腺肥大症とPSA

    • 良性前立腺肥大(BPH)では前立腺の体積が増えるため、PSA値も軽度〜中等度に上昇することがあります。

    • 典型的には、前立腺肥大でのPSA値は 4 ng/mL以下〜10 ng/mL程度まで上がることがあります(個人差あり)。

    • PSA値だけで良性か悪性かは判断できず、年齢や前立腺の大きさ、症状と合わせて評価します。


    3. PSAの評価のポイント

    1. 年齢による目安

      • 50代:0〜2.5 ng/mL

      • 60代:0〜3.5 ng/mL

      • 70代:0〜4.5 ng/mL

        (あくまで目安、施設ごとに基準値は異なります)

    2. 前立腺体積とPSAの関係

      • 前立腺体積が大きいほど、PSAは上がる傾向があります。

      • 体積あたりのPSA「PSA密度(PSA ÷ 前立腺体積)」で評価することもあります。

      • PSA密度が高い場合は、前立腺がんのリスクも考慮されます。

    3. 他の要因で上昇する場合

      • 前立腺炎(細菌感染・炎症)

      • 尿道操作(カテーテル挿入、排尿検査)

      • 前立腺がん


    4. 前立腺肥大症管理でのPSAの役割

    • 経過観察:薬物療法や手術後の変化をモニター

    • がんとの鑑別:急激な上昇や高値の場合は、追加検査(MRI、針生検など)が検討されます

      前立腺肥大症でのPSA値の目安表

      年齢 前立腺体積(cc) PSAの目安(ng/mL) コメント
      50代 30未満 0〜2.5 正常範囲内。経過観察で十分
      50代 30〜50 1.5〜4.0 前立腺肥大による軽度上昇の可能性
      50代 50以上 2.5〜5.0 前立腺が大きいほど上昇しやすい
      60代 30未満 0〜3.0 正常範囲内
      60代 30〜50 2.0〜4.5 BPHによる軽度上昇を考慮
      60代 50以上 3.0〜6.0 PSA密度(PSA÷体積)もチェックすると安心
      70代 30未満 0〜3.5 正常範囲
      70代 30〜50 2.5〜5.0 前立腺肥大症で軽度上昇
      70代 50以上 3.5〜7.0 高値の場合は前立腺がんの除外も検討

      解説

      1. 前立腺体積が大きいほど、PSAは上がりやすい

        → 前立腺肥大症で高めでも、必ずしもがんではありません。

      2. PSA密度(PSA ÷ 前立腺体積)を併用すると評価が正確

        → PSA密度 0.15 ng/mL/cc以上は前立腺がんの可能性を考慮

      3. 急激な上昇や異常高値は要精査

        → 前立腺がんや炎症の可能性があるため、泌尿器科受診が必要