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新宿加藤鍼灸院・整骨院グループブログ
2025.09.05
養生法など
テーマ:
妊活中の薬にご注意(ロキソニンの話)
妊活中の薬にご注意 ― ロキソニンのお話
妊活をしていると、体調に気をつけていても、頭痛や生理痛、肩こりなどで「どうしても痛み止めを飲みたいな…」という時がありますよね。そんな時に身近な薬のひとつが ロキソニン です。
でも実は、妊活中や妊娠の可能性がある時には、ちょっと気をつけたいお薬なんです。
ロキソニンってどんな薬?
ロキソニンは、病院でも薬局でも使われている「痛み止め」。
炎症や発熱をおさえて、頭痛や生理痛を楽にしてくれる、とても頼りになるお薬です。
どうして妊活中は注意が必要?
ロキソニンは体の中の「プロスタグランジン」という物質をおさえる働きがあります。
このプロスタグランジンは、排卵や受精卵の着床にも関わっています。
そのため、
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排卵がうまく起きにくくなる
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受精卵が子宮に着床しにくくなる
といった可能性があるのです。
特に排卵期から高温期にかけては、なるべく控えたほうが安心です。
妊娠初期にも影響が…
妊娠が成立した後も、ロキソニンは胎児の心臓や腎臓に影響することがあるといわれています。
特に妊娠後期には使用を避けるよう注意されています。
では、痛みがある時はどうすればいい?
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まずは 温める・休む・ストレッチする など、自然な方法で和らげてみましょう。
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どうしても薬が必要なときは、「妊活中です」と必ず医師や薬剤師に伝えて相談してください。
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比較的安心とされる「カロナール(アセトアミノフェン)」が処方されることが多いです。
まとめ
ロキソニンはとても便利なお薬ですが、妊活中には排卵や着床に影響する可能性があるため、なるべく避けたいお薬のひとつです。
「ちょっとした痛み止めだから大丈夫かな?」と思う前に、必ず主治医や薬剤師に相談してくださいね。
小さな注意が、妊娠への大きな一歩につながります。
症例:頭痛・片頭痛がつらく妊娠できなかった方が、鍼と漢方で改善し自然妊娠に至ったお話
年齢:34歳・女性(事務職)
主訴:月8~10日ほどの頭痛・片頭痛、肩こり・首こり、冷え、月経痛
妊活歴:2年。タイミング法を継続するも妊娠に至らず。基礎体温は低温期が長く高温期が短い(9~10日)。排卵期や高温期に痛み止めを飲むことが多い。
初診時の状態
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肩~後頭部の強い筋緊張。こめかみの拍動性の痛みを繰り返す
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冷え(足先の冷感)、睡眠の質が低下(浅い・中途覚醒)
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月経は28~35日でばらつき、月経前のイライラ・胸の張りが強い
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東洋医学的には「気血のめぐり不足(気滞・瘀血)+冷え(陽気不足)」と判断
ケアの方針
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鍼灸:肩~首、後頭部の筋緊張をゆるめ、頭部の血流を整える/自律神経・ホルモン環境をととのえる
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例)百会・風池・完骨・太陽、肩井、合谷・太衝、三陰交、気海・関元 など
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週1回×8週 → その後は2週に1回のペース
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漢方:体質に合わせて「冷えを温め、巡りを促す」「PMSをやわらげる」方針
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例)当帰芍薬散+体質により加味逍遙散や桂枝茯苓丸を調整(処方は医師に依頼)
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生活アドバイス
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就寝前の首肩の温め・軽いストレッチ、湯船入浴15分
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排卵期〜高温期は痛み止めの自己判断内服を避け、強い痛みは医師に相談
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カフェインのとりすぎを控え、こまめな補水と間食で血糖の乱高下を防ぐ
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経過
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2週目:肩こりが軽くなる。片頭痛の日数がやや減少
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4週目:片頭痛は月8~10日 → 4~5日に。睡眠の中途覚醒が減る
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8週目:基礎体温の二相性がはっきりし、高温期が9~10日 → 11~12日へ。PMS軽減
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12週目:片頭痛は月2~3日に。痛み止めの服用は排卵期・高温期ともにゼロに
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5か月目:タイミング法で自然妊娠を確認。以後、つわり期まで2週に1回の緩やかな鍼灸で体調管理
考察(やさしく)
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片頭痛や肩首のこりが続くと、自律神経が緊張しやすく、血流やホルモンのリズムが乱れがちになります。
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鍼灸で首~頭の緊張を緩めると、脳や子宮・卵巣への血流が整いやすく、睡眠や基礎体温のリズムも安定しやすくなります。
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体質に合った漢方は、冷えやPMS、巡りの悪さを底支えし、排卵~着床の環境づくりを助けます。
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排卵期・高温期の痛み止めの多用を避けられたことも、着床のサポートにつながったと考えられます。
ポイントまとめ
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首肩のこり・片頭痛が強い方は、巡りと自律神経を整えるケアが妊活の助けになることがあります
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鍼灸+漢方+生活リズムの三本柱で、基礎体温やPMS、睡眠が改善 → 妊娠しやすい土台づくりへ
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お薬は自己判断で続けず、必ず医師や薬剤師に相談を(特に排卵期~高温期)