新宿加藤鍼灸院整骨院の独自の「加藤式不妊治療時の体質改善 」で筋肉の緊張を取り、体温を上げ不妊治療や

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新宿加藤鍼灸院・整骨院グループブログ

2025.08.01

養生法など

テーマ:

妊活中:クーラー病の悪影響


■ クーラー病とは?

冷房の効いた室内と屋外の温度差や、冷風の長時間の被ばくによって、自律神経のバランスが乱れ、体の不調が現れる状態です。


【妊活への悪影響】

自律神経の乱れ → ホルモンバランスの乱れ

  • 自律神経の乱れは、視床下部(ホルモンの司令塔)の働きを低下させ、排卵障害黄体機能不全の原因になります。

  • 特に低体温(冷え)になると、プロゲステロン(黄体ホルモン)分泌が弱くなり、着床しづらい状態になります。


冷えによる血流障害 → 子宮や卵巣への栄養不足

  • 手足の冷えはもちろん、骨盤内の血流が低下することで、子宮・卵巣の働きが落ちます。

  • 卵胞の育ちが悪くなる、子宮内膜が薄くなるといったことが起こりやすくなります。


内臓の冷え → 基礎代謝・免疫力の低下

  • 内臓(特に子宮や腸)が冷えると、妊娠に必要な栄養の吸収効率が落ち、基礎体温が低くなることで妊娠の成立を妨げます。

  • また、冷えは免疫のバランスを崩し、着床障害の原因にもなることがあります。


体温の低下 → 着床しにくい体内環境に

  • 冷房による体温の低下で、高温期が安定せず、妊娠の兆候が現れにくくなることがあります。

  • 着床の時期にしっかりとした体温(高温相)が維持されていないと、受精卵が育ちにくくなります。


【妊活中にできるクーラー病対策】

対策 内容
● 温度差の管理 室温は26〜28℃、外出時との温度差は5℃以内を目安に。
● 直接風を避ける 冷風が直接当たる場所ではなく、風の当たらない席に座る。
● 腹巻き・レッグウォーマー 子宮や足元を冷やさないようにする。
● 入浴で体を温める シャワーではなく、湯船で15〜20分温まる習慣を。
● 温かい飲み物を選ぶ 冷たい飲料よりも、白湯やハーブティー、しょうが湯などを。
● 鍼灸や漢方の利用 東洋医学では「冷え」は妊娠の大敵。体質改善に有効です。
 

特に妊活中の女性や冷えやすい体質の方にとっては、注意が必要です。


■ クーラー病の主な症状一覧

カテゴリ 症状の具体例
冷え ・手足の冷え、末端の血行不良
・お腹や腰回りの冷え
・基礎体温の低下
自律神経の乱れ ・肩こり、頭痛、首こり
・めまい、立ちくらみ
・不眠・眠りが浅い
・日中のだるさ・倦怠感
消化器の不調 ・下痢、便秘の繰り返し
・お腹の張り、食欲不振
・胃もたれ、冷えによる腹痛
循環器系の変化 ・むくみ(特に下半身)
・動悸、不整脈感
・血圧の不安定
婦人科系への影響(特に妊活中) ・月経不順
・排卵障害・黄体機能不全
・子宮内膜が薄くなる
・着床しにくくなる可能性
精神的な不調 ・イライラ・不安感
・集中力の低下
・うつっぽさ
筋肉・関節の不調 ・関節痛、筋肉のこわばり
・こむら返り(足がつる)

■ なぜクーラー病になるのか?

原因 内容
冷房による急激な温度差 外気との温度差が5~10℃以上あると、体温調整を担う自律神経が乱れます。
冷風が直接あたる 一部だけが冷やされると、筋肉がこわばり、血流が悪くなります。
長時間座りっぱなし・動かない 冷えがたまりやすく、血流が滞ります。
薄着・露出の多い服装 特に腹部・腰・足首が冷えると、内臓の働きに悪影響が出ます。

■ 特に注意すべき人

  • 妊活中、月経不順のある女性

  • 冷え性体質・低体温の人

  • デスクワーク中心の人

  • 自律神経が弱い(ストレスに弱い)タイプの人

  • 子ども、高齢者

  •  
     

    ■ 妊活中の冷えに使われる代表的な漢方薬
    漢方薬名 主な効果・適応 特徴
    当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん) 冷え性・月経不順・貧血・むくみ 血を補い、体をあたためる。特に虚弱でむくみがちな女性に。妊娠準備の定番処方。
    温経湯(うんけいとう) 冷えによる不妊・月経不順・肌荒れ・不眠 冷えと血の巡りの悪さが原因の不妊に用いる。子宮を温め、月経周期の安定にも。
    桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん) 血行不良・月経痛・子宮筋腫 比較的体力がある人向け。「瘀血(おけつ)」タイプに。しこりや痛み、経血の塊があるタイプに合う。
    加味逍遙散(かみしょうようさん) 冷え・ストレス・イライラ・月経前症候群 気のめぐりと血のバランスを整える。ストレスや不安による冷えに。
    八味地黄丸(はちみじおうがん) 下半身の冷え・頻尿・更年期・ホルモン低下 腎を補う漢方で、加齢や虚弱による冷え・性機能低下に。男性不妊にも用いられる。
    柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう) 虚弱・冷え・不眠・精神不安 体が冷えて疲れやすく、不安感が強い人に向く。ストレス・冷えの両方があるときに。

    ■ 漢方選びのポイント(妊活中)

    ポイント 解説
    体質に合っていること 冷えの原因が「血虚(けっきょ)」「瘀血(おけつ)」「腎虚(じんきょ)」など、何によるものかを見極めて選ぶ必要があります。
    医師・薬剤師に相談を 妊活中はホルモンバランスが繊細なため、自己判断よりも専門家の判断が重要です。
    長期的に体質を整える目的で使う 即効性はありませんが、根本的な体質改善に役立ちます。通常2~3ヶ月以上服用。

    ■ 冷えのタイプ別の一例(東洋医学的分類)

    冷えのタイプ 特徴 おすすめ処方の例
    血虚タイプ 顔色が悪い・めまい・月経が遅れる 当帰芍薬散・加味逍遙散
    瘀血タイプ 経血に塊・月経痛が強い 桂枝茯苓丸・温経湯
    腎虚タイプ 下半身の冷え・老化傾向・排卵障害 八味地黄丸・温経湯
    ストレスタイプ イライラ・気分の波・冷え 加味逍遙

新宿加藤鍼灸院整骨院の独自の「加藤式不妊治療時の体質改善 」で筋肉の緊張を取り、体温を上げ不妊治療や不育治療、自然妊娠を成功に導きましょう。