皮膚病に対する鍼治療・漢方薬 皮膚のターンオーバーと新陳代謝の違い

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新宿加藤鍼灸院・整骨院グループブログ

2025.07.12

養生法など

テーマ:

皮膚病に対する鍼治療・漢方薬 皮膚のターンオーバーと新陳代謝の違い


皮膚病とは

皮膚病には様々な種類があり、代表的なものとして:

皮膚病の例 症状
アトピー性皮膚炎 かゆみ、赤み、乾燥、炎症の繰り返し
じんましん 急なかゆみ・腫れ(数時間~数日で消える)
ニキビ(尋常性ざ瘡) 毛穴詰まりによる炎症・膿
乾癬 皮膚が赤くなり、白い鱗屑(ふけのような皮)ができる

鍼治療と皮膚病

鍼灸の考え方

皮膚病は「気・血の乱れ、筋肉の緊張、内臓の不調、ストレス、血行不良」などが原因とされます。

鍼の作用

  • 自律神経の調整:ストレス緩和、ホルモンバランスの調整

  • 血行促進:皮膚への栄養供給を改善

  • 免疫調整作用:アレルギー反応の抑制

  • 抗炎症作用:筋肉の緊張を柔らかくして炎症を抑える

よく使われるツボ(例)

  • 曲池(きょくち):肘の外側。かゆみや炎症の緩和に。

  • 合谷(ごうこく):手の甲。全身調整に効果あり。

  • 足三里(あしさんり):膝下。胃腸と免疫力アップ。

  • 血海(けっかい):太もも内側。血行改善、湿疹や乾燥に。

※ 鍼は皮膚の表面だけでなく、体の内側の状態を改善するのが目的。


漢方薬と皮膚病

中医学的な原因分類と処方の考え方

中医学の状態 症状の特徴 漢方例
風熱(ふうねつ) 赤み・熱感・かゆみ・急性の炎症 銀翹散(ぎんぎょうさん), 荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
血熱(けつねつ) 長引く炎症、発疹、じくじく・かゆみ 黄連解毒湯(おうれんげどくとう), 清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
湿熱(しつねつ) ジクジクした湿疹、かゆみ、分泌物あり 竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう), 五苓散(ごれいさん)
血虚(けっきょ) 乾燥、肌荒れ、フケ、かゆみ 当帰飲子(とうきいんし), 四物湯(しもつとう)

✅ こんな方に鍼・漢方が向いている

  • ステロイドや抗ヒスタミン薬が効きにくい

  • 薬に頼りすぎず自然治癒力で改善したい

  • ストレス性の皮膚トラブルがある

  • 再発しやすい慢性皮膚病を根本から改善したい

    皮膚病や体質改善、痛み、しびれ、コリ、だるいなどの不調は新宿加藤鍼灸院整骨院にて鍼治療、漢方薬、整体、マッサージの総合自然療法の相乗効果はお任せください

ターンオーバーの基本的な流れ

皮膚は大きく分けて3層から構成されていますが、ターンオーバーが関係するのは**表皮(ひょうひ)**という最も外側の層です。表皮はさらに以下のような4つの層に分かれています。

表皮の構造(内側から外側へ)

  1. 基底層(きていそう)

    • 新しい細胞(ケラチノサイト)が生まれる場所。

  2. 有棘層(ゆうきょくそう)

    • 生まれた細胞が押し上げられて移動していく。

  3. 顆粒層(かりゅうそう)

    • 細胞が徐々に角質へと変化する準備をする。

  4. 角質層(かくしつそう)

    • すでに死んだ細胞(角質細胞)で構成され、肌を外的刺激から守るバリア。


⏱ ターンオーバーの周期

  • 通常:約28日間(4週間)

    • 基底層で生まれた細胞が角質層まで押し上げられ、最後は垢(あか)として自然にはがれ落ちます。

  • 年齢や生活習慣によって変化

    • 10代:20〜25日

    • 30代以降:30〜45日と徐々に遅くなる


ターンオーバーが乱れる原因と影響

遅れる原因

  • 加齢

  • 睡眠不足

  • ストレス

  • 食生活の乱れ

  • 紫外線ダメージ

  • 乾燥や摩擦

→ 古い角質が残って肌がくすんだり、ゴワついたり、ニキビができやすくなる。

早すぎる場合(例:ピーリングのやりすぎ)

→ 未熟な細胞が角質層に到達してしまい、バリア機能が低下。敏感肌や乾燥肌の原因に。


健康なターンオーバーを保つために

  • 十分な睡眠(成長ホルモンが皮膚の再生を促進)

  • 栄養バランスのとれた食事(ビタミンA・C・E、タンパク質など)

  • 適度な保湿・スキンケア

  • 紫外線対策

  • ストレスの管理

  • 鍼治療・漢方薬


ターンオーバーをサポートする食事の例

✅ 積極的に摂りたい栄養素と食品

栄養素 働き 食品例
タンパク質 新しい細胞や肌を作る材料 鶏肉、魚、大豆製品、卵
ビタミンA 皮膚や粘膜の再生に関わる にんじん、かぼちゃ、ほうれん草、レバー
ビタミンC コラーゲン生成、抗酸化 ブロッコリー、キウイ、いちご、柑橘類
ビタミンE 血行促進・抗酸化 アーモンド、アボカド、かぼちゃ
亜鉛 肌の修復をサポート 牡蠣、赤身肉、ナッツ類、卵黄
オメガ3脂肪酸 炎症を抑え、肌の健康を保つ 青魚(サバ、いわし)、亜麻仁油、チアシード

食事例(1日分)

  • 朝食:納豆ごはん+味噌汁+キウイ+緑茶

  • 昼食:サバの塩焼き+玄米+ほうれん草のおひたし+卵焼き

  • 夕食:鶏むね肉とブロッコリーの炒め物+かぼちゃの煮物+豆腐とわかめの味噌汁

  • 間食(適度に):アーモンド、ヨーグルト、ゆで卵

 

新陳代謝の意味を分解すると

  • 」:新しくつくられるもの(例:細胞、エネルギー)

  • 」:古くなったもの

  • 代謝」:入れ替わること、交換すること

つまり、「古いものが排出されて新しいものに置き換わる」というイメージです。


新陳代謝の具体的な例

  1. 皮膚のターンオーバー

    • 古い皮膚細胞がはがれ落ちて、新しい皮膚細胞が生まれる。

  2. 筋肉の修復と成長

    • 筋トレ後に筋繊維が壊れ、新しい強い筋肉がつくられる。

  3. 血液の入れ替え

    • 赤血球などが一定期間で寿命を迎え、新しい血球がつくられる。

  4. 呼吸とエネルギー代謝

    • 食べ物から取り入れた栄養をエネルギーに変換し、老廃物(二酸化炭素など)を排出する。


⚙ 新陳代謝と代謝の違い

用語 意味
代謝 体内で起きる化学反応全般(エネルギー生産や物質の合成・分解)
新陳代謝 「代謝」の中でも特に「古いものと新しいものが入れ替わる」ことに注目した表現

新陳代謝は年齢とともに低下する

加齢とともに新陳代謝は低下します。これによって、以下のような変化が起こります:

  • 肌のくすみ、シミ、シワ

  • 太りやすくなる

  • 疲れが取れにくい

  • 傷の治りが遅くなる


新陳代謝を高めるには

  • 適度な運動

  • バランスのとれた食事

  • 質の良い睡眠

  • 冷え対策(体温が下がると代謝も落ちる)

  • 水分補給(老廃物を排出しやすくする)